ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

あなたは一体何がしたいの?

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A学童の三年生男子のKN君は、一時期将棋にはまり、将棋会館にも通い、段位を持っていらっしゃるお父様にも教えてもらっていた。その為か、物凄く強くなり二年生の秋ぐらいには、私が全然歯が立たないくらいに強くなった。

棒銀戦法などもマスターして私も教授してもらった。

その頃はA学童に行く度に決まってKN君に、

「将棋やろう!!」

とさそわれたものだ。

しかし、彼の中でだんだん将棋熱は、冷めていった。

何を考えてKN君がそうなっていったのかは分からないが、親御さんの話や本人の言動から推測するに、将棋会館で自分より強い相手に沢山出会い、負けを重ねるうちに、自分の実力を見限ってしまったようなのだ。

今では、私の方から

「KN君、将棋やろう!!」

と誘っても

下を向いて首を振るばかりとなった。

そして、問題なのは将棋熱が冷めると共に彼が物事全般に投げやりになってきてしまっている   ということだ。

三年生男子で、発達障害傾向の強いSR君と一緒になって、学童をかき回すようにさえなって来た。

エキサイトすると注意する職員に対しても大声で、

「おめえ!うるせえんだよ!!」

と応戦する。

先日の地域のイベントでも、皆んなが整列している際に走り回って、騒ぎ立て、地域の責任者から直接叱られる始末。

もはや、コントロール不能な状態だ。

 

この冬休みで、何か良い方向に変わればいいのだが…

 

 

そこは手探り

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私たちの児童館のヘビーユーザーの双子の兄、TI君はお相撲の稽古でとても頑張っている。

ただ、前回練習した内容を6割がた覚えていないので、他のメンバーより習熟度合いが小さい。

でも、結構力持ちで、痩せ型で六年生にしてはやや小柄な体躯ながらもごちゃごちゃ考えずに突っ込んでいくので、相撲自体はなかなかのものだった。前回までは。

TI君はADHDアスペルガーもあって、拘るととことん拘るので、何かが気にかかると、ずっとずっとやり続ける。が、一旦躓くと、前に進みにくいどころか、フリーズしてしまうことがある。

今までの相撲の稽古は前者のパターンが上手く当てはまっていたので、順調だった。

しかし今日彼は、前回、ぶつかりげいこの際に指導するP君の頭に自分のおでこをぶつけてしまい凄く痛かったことを覚えていてしまっていた。そしてそれがトラウマになっていて、突っ込んでいけなくなってしまっていた。

ぶつかっていくのが、とにかく怖いのだ。

P君が

「怖がらずに、来いっ!!!」

と幾度声を掛けても、体がすくんでしまってすでに立ち合いが上手くできない。

何度かやろうとするが、上手くいかない。

ついに彼は諦めた。

「もう、無理!!」

 

そして彼のあーでもない、こーでもないという、どこまでも弱気な言い訳が始まった。

彼は必死に周りの者がとても言わないようなP君の勘に触るようなことを場の空気を読まずにじゃべり続ける。

P君は、投げやりで後ろ向きなTI君の言動の間違いを正そうと必死だ。

だが、TI君は

「もう、俺はダメだ。」

「相撲、もうやめる。」

と絶望的な言葉を繰り返す。

流石に、P君の堪忍袋の緒が切れた。

P君が説教モードに入る。彼がこのモードに入ると30分は止まらない。子どもへの思いが強い分、気持ちが彼らに伝わらないのがもどかしいのか、とにかく説教が長いのだ。

 

終わる頃にはTI君も、P君もヘトヘトで、双方、特にTI君は気持ちの整理がつかぬまま鼻と目の縁を赤くして家へ帰って行った。

 

さて、次回の稽古にTI君は来るのだろうか?

 

 

子どもが眠れないって、なんなの?

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毎週日曜日に開けている私達の児童館にこのごろちょいちょい顔を出すようになった三年生のKM君は、A小学校に通っている。容姿も体格もフツーの子だ。

着ているものも、喋り方も顔立ちも特に目立ったところがなく、何度か来てくれているのだが、なかなか名前も覚えられなかった。

彼が、暗闇鬼ごっこに興じて、一段落してから私に

「○○さん、これ持っていて。」

とキッズ携帯と自転車の鍵を渡して来た。

私は彼とはあまり話したことがなかったので、ここぞとばかりに

「鬼ごっこ、楽しい⁈」

と聞いてみた。

「うん!でも、寝不足で走るのちょっときついんだけどね。」

とKM君。

「えっ、昨日どれくらい寝たの?」

「1時間ぐらいしか眠れなかった!」

「えッ?なんで?」

「色々考えちゃって寝られなかった。」

「色々って?…」

「まあ、ストレス溜まることたくさんあるんだよ。」

「………………」

彼は少し話したそうだったが、時計が6時を回ったので、自転車にまたがってそのまま帰って行ってしまった。

 

少し、大袈裟に言っているのかもしれない。でも、こんなウソはつかないだろうと踏んだ。逆にウソつくほうが心配だ。

何時間眠れているかは置いておいて、彼がストレスを抱えているのはきっと本当だ。

私が平均値と勝手に思っていたKM君。

こんな子でも、眠れないと言ってくるほどに何か抱えている。

 

狡い大人達だけが、自分さえよけりゃの気持ちでいい思いをして生きている今の時代、社会のしわ寄せはみんな子ども達にむかっている。

 

子ども達の心の痛みに気づかせられる度に、なんとかしなきゃと思う。

 

久しぶりー ^ - ^

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私は先月末から今月にかけて、目の手術で10日程入院していた。

久しぶりに来たB学童、くっつき虫のSY君が登所して早々に、七・八人のスタッフの中に私の顔を見つけて、そりゃもう思いっきりの笑顔で私のところに走りよって来た。私もこの子が可愛いので、思わずハグしてしまう。

賢いSY君は、私の今日1日の持ち場を確認して、全ての場所にくっついて来た。

部屋では、他の一年男子も巻き込んでの『周り将棋』。

外に出ては一二年生男子八人との『隠れんぼ』。

延長保育時間には、またまた『周り将棋』。

ずっとずっとSY君は私と一緒だった。

この小さなイケメン君は泣き虫で、優しくて、お洒落で、とても賢くて、

将来、モテモテなんだろうなぁと思いながら、今は私のもの。

と少し思うことぐらいは

シャバに出てリハビリ中の私には辛い治療を我慢したことへのご褒美ということにしたいなぁと思った。

でも、本当はピュアで、明るい子ども達の様子を見ているだけで十分癒された1日だった。

 

 

お母さん、それはないよー

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B学童の二年の女の子でCRちゃんという、ドキュンネームの子がいる。

服も今時のとてもお洒落でセンスの良いものを着ていて、あぁ、その服で泥団子作って欲しくないなぁとつい思ってしまう。

お母様も若くて、少々派手な感じではあるが、"お洒落でキレイなおねーさん"な感じだ。CRちゃんのしたに、まだ、3歳くらいの小さな弟がいる。

私の仕事がその日、お迎え担当だった。

全児童受け入れで1日当り150人はくだらない人数の子ども達と接しているので、現時点で子ども達の顔もやっと覚えたかなぁくらいなのに、余程特徴的でないと、おうちの方々の顔までは記憶できていない。

ましてや、CRちゃんママの様に、所謂ギャルママにカテゴライズされるママ達は複数いるので、私はトランシーバーで受付に連絡する前に、いつも通り

「失礼ですが、お子さまのお名前を教えて下さい。」

と丁寧に笑顔で尋ねた。

すると、この若いママは

「ハアッ⁈」 💢

と言って、私を睨みつけ、無言で強引に二階へ登っていった。二階の玄関口にこのママと仲良しのスタッフがいたので、

すぐに世間話でご機嫌は治ったようだが…

下の子の保育園のお迎えと学童とハシゴで大忙しなのは分かる。私のもたつき加減がきっとイライラさせたのだろう。

でもね。お母さん、基本 顔パスはない施設と理解して欲しい。

 

 

 

 

 

素敵!こういうの好きだなぁ。

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私たちの児童館は、夜は21:30まであけている。この時間にここを居場所と考えてくれている子ども達が数名いるのと、家に帰り夕飯を食べてから、まだ遊び足りなくて出直してくる子がいるからだ。

場面緘黙があり、アスペルガーADHDを持っているMI君も(特別支援学級に通級していることが夏休みにわかった)八時過ぎまでここで遊んで行く。お母さんも彼を理解しているのか、ゆっくりお迎えに来る。

先日、八時過ぎてかなり外も暗い児童館の隣の公園へ、スタッフのP君と私とMI君を含めた総勢7名で『暗闇鬼ごっこ』をしに行った。途中まで、はしゃぐ彼等を眺めているだけで、楽しかった私をMI君がどうしても参加しろというので、「鬼ごっこ」はきついので、「かくれんぼ」にしてくれと条件付きで参加した!😋🙈🌳🌳🌳🌳🌳

私の相棒のP君はもとプロの格闘技の選手だったので、身体能力が半端無い。

するするっと公園の木に登って、木の枝と葉っぱの陰に隠れるものだから、月明かりと電灯が頼りのこの時間帯は、誰も見つけられない。そのうち、運動神経の良い六年生のSA君も登り始め、私は二人が怪我をしないかとハラハラしながら、木の下で見守っていた。

でも、私たち以外誰もいない公園と晩秋の未だ冷たくはない澄んだ空気と暗闇とそこそこ晴れた夜空と、はしゃぎ回る全員の笑う声や「あっちだ!」「こっちだ!」の大声や、ダッシュで走り回る💨みんなのスピード感一杯のきぬ擦れや土を蹴る音…絵本の中にいるように楽しい、ワクワクする時間だった!!!

MI君もはしゃぐ、はしゃぐ。彼があんなに外でたくさん走っている様子は始めて見た!

私を誘うときの強引な饒舌がまた嬉しい!

こういう時間が人を育てていくと実感した。

^ - ^

 

 

 

 

 

うーん、そこまで。

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A学童のSI君は一年生の男の子。色白で背は高い方だが、痩せていて運動は苦手。内向的で空気が全く読めず、というか読もうとせず、暇な時は人の遊びの邪魔が自分の遊びになっちゃっている困った子だ。

言葉数も少なく、拘りが物凄く強い。

彼の拘りは『電車🚃』

電車🚆のフォルムから、車両の編成数から何線の終点駅はどこかということまで、よく知っている。現在の彼の愛読書は電車のプラモデルのカタログだ。

彼は背筋を伸ばしてしゃんとしていることが苦手で、いつもグネグネしていて大人にべたっと寄りかかってくる。

 

昨日も、何年に窓の周囲をベージュから黄色に塗装し直したとかの詳細な情報まで、自分のものにしたいらしく、1時間彼に付き合って漢字だらけのカタログを読んでいると、施設長が、

「今度、カラオケやるっ?」

とみんなに向かって問いかけた。

すると、今まで私に体重を預け、リラックスしていたSI君も身体を起こして

「やりたいっ!」

と手を一番にあげた!

私は意外だったので、

「えーSI君もカラオケを歌うんだー!

どんな歌を歌うの?」

と聞くや否や

🎶「はちじちょおどの〜あずさ二号でぇ〜わたしはわたしはあなたから

たびだち〜ますぅ〜」🎵

🙊😸

と素敵な歌声を聴かせてくれた。