うーん、そこまで。
A学童のSI君は一年生の男の子。色白で背は高い方だが、痩せていて運動は苦手。内向的で空気が全く読めず、というか読もうとせず、暇な時は人の遊びの邪魔が自分の遊びになっちゃっている困った子だ。
言葉数も少なく、拘りが物凄く強い。
彼の拘りは『電車🚃』
電車🚆のフォルムから、車両の編成数から何線の終点駅はどこかということまで、よく知っている。現在の彼の愛読書は電車のプラモデルのカタログだ。
彼は背筋を伸ばしてしゃんとしていることが苦手で、いつもグネグネしていて大人にべたっと寄りかかってくる。
昨日も、何年に窓の周囲をベージュから黄色に塗装し直したとかの詳細な情報まで、自分のものにしたいらしく、1時間彼に付き合って漢字だらけのカタログを読んでいると、施設長が、
「今度、カラオケやるっ?」
とみんなに向かって問いかけた。
すると、今まで私に体重を預け、リラックスしていたSI君も身体を起こして
「やりたいっ!」
と手を一番にあげた!
私は意外だったので、
「えーSI君もカラオケを歌うんだー!
どんな歌を歌うの?」
と聞くや否や
🎶「はちじちょおどの〜あずさ二号でぇ〜わたしはわたしはあなたから
たびだち〜ますぅ〜」🎵
🙊😸
と素敵な歌声を聴かせてくれた。