それは、ありなの?
B学童の三年生男子のET君。(2017・11・2をご参照下さい。)
最近彼がハマっていることを聞いて驚くとともに呆れてしまった。
ET君は、背筋をピンと伸ばし、両腕を両太ももの傍にピタッとつけたキヲツケの姿勢をしたまま、両足で小刻みにぴょんぴょんと飛んで、壁際にいる相手に向かって軽く自分の片方の肩を押し付けては後ろに飛んで、又前に飛んでは肩を押し付けるを繰り返す。相手がイライラして手でET君を押し返そうものなら、
「あっ!!押すなよーっ!!先生、こいつ、暴力振るうんだけど!!!」
と、訴えてくる。
こちらがET君を注意すると、
「僕は暴力を振るってないよ!!こいつが先に押して叩いてきたんだから。先生、どんな時も暴力はいけないと言ってるよね。なんで、僕が注意されるの?」
と訴えてくる。
完全なる確信犯である。
とんな時も暴力はダメだと言っている私たち大人を試すかのように、というより試している。
仲間から暴力を引き出して、それをネタにして大人を困らせたり、からかったりする。昨年の当たり屋的な行為を含め、スタッフの中でET君の株は下がる一方である。
問題は、何故こんなことをするのかということである。
頭が良く、運動神経もそこそこ良く、見た目もまあまあなET君はお父さんも一流大学卒の高学歴で、お母さんも美人で、気取ったところがなく、夏休みは家族で海外旅行などに行く家庭である。
傍目から見ると、格差社会の上の方にいて何不自由なく暮らしているET君に何の不満があるのか分からないというのが正直なところだ。
思い当たるのは、彼は一人っ子であるということ。ほぼ毎日、夜七時までの延長保育を利用しているということ。そして、彼が激しく泣いたり、怒ったりというネガティブな感情を余り出すタイプではないということ。そして、いつもつまらないと言って、退屈してるように見えること。
これらを考えると、最終的なターゲットを大人にしてトラブルを起こし、その反応を楽しんでる愉快犯のようにも思えてくる。
根っこに何があるのかを知りたい。