r君とこんな静かな時間が過ごせるなんて。
彼が一年生の時から仲良くしているr君は、現在週に三回ぐらいB学童の別棟に通って来ている四年生男子。なかなかのイケメンだが、顔にどこかしらあどけなさの残っている賢い子だ。👦🏻
私と彼とは長い付き合いで(2015・6・2の記事をご参照ください)で、彼のご両親は、ずっと忙しく、特にお母さんの働き方がハードで、いつも7時にお迎えに来るのは、下の子を連れたお父さんだった。
彼は地頭(ぢあたま)の良い子で、若干拘りが強く、口がちよっと達者なこと以外は普通の子だ。
だから、この学童になかなか馴染めず、とても苦労してきた。
スタッフは、彼が二年生になってから、悪くなったと言うが、私からしてみれば、彼は普通だったからこそ、ここに居づらくなっただけだ。
彼は上級生達が物を投げ、壊し、蹴飛ばし、暴言を吐き散らし、大人たちに逆らい続けるさまを、目の当たりにしてきた。👀
子ども達は、そういったことから、とにかく強い好奇心によって、大人の予想を上回る速さで暴言や暴力の使いどころの的確さと破壊力に注ぐ力の加減をぐんぐん吸い上げる。こちらが気づけば、もういっぱしの小さな不良に見える。👦
r君も、不当な不良扱いをされ、よくお説教のたらい回しの憂き目にあっていた。
けれども、高学年の扱いが苦手なのか、殆ど別棟に顔を出さない施設長のお陰と、この学童に合わない彼の両親への訴えが功を奏したのか、四年生になってからは、一人での留守番も認められるようになり、必要な時だけ当所を利用している。
そして、彼もだいぶ当所でのびのび過ごせるようになってきた。
三年女子にもう怖い話は種切れ〜と宣言した私が彼女達から解放された今週からは、r君が毎日の様に将棋を誘って来てくれる。時には、r君とその友達の連合軍と私は将棋で闘う!
校庭の気温計が45°cをマークした昨日も、私はr君から
「○○さん!将棋やろう!」
と自らこちらの駒まで全部並べてくれる準備の良さで、紳士的に将棋を誘われ、エアコンの効いた部屋で、(最近は熱中症の危険から逆に寒いくらいに効いている)二人で静かに将棋をさした。
ゆったりとした時間が流れる。外には蝉の声が響きわたる。真剣に駒を動かすr君。🌳🌲🌳
負けても、前の様にバーンと将棋盤をひっくり返したり、途中、ズルをしたりはしない。
昨日も、三度とも私が勝った。が、
「○○さん!勝った人が片付けてね!」と静かに言った。私は喜んで片付け、またやろうね。の約束を交わした。
もめた時大人は、ごめんね いいよ を言わせることに重きを置きがちだが、上っ面の ごめんね いいよ は、私は嫌いだ。
心からの またね が、私の希望だ。
✨
私はこの先もr君と またね が言い合える仲であり続けたいと思う!