『雑技団』ですけど、それがなにか?
B学童の三年女子のMOちゃんは、ここのところ私ととても距離を縮めてきてる。
基本的に少し人見知りの彼女は大人にあまり近づかない。
ホッソリとしていて、色が白く、茶色がかった長い髪は少し天然パーマで、いつも白い肌によく似合った淡い色のワンピースを着ている。目は一重で鼻も口も小さく、パステルカラーのイラストで描かれている花の妖精みたいな女の子だ。
ただし、それは見た目だけ。
彼女をよく知るとそれはそれは荒っぽい。私を叩いてくる時も、蹴ってくる時も、(勿論、じゃれて)加減を知らないのでとても痛い!
A学童でやることが荒っぽく、雑な人を『雑技団』と呼んでいる。私は団長を自認している!
私はこのことを説明して、MOちゃんを『雑技団』の花形スターに任命した。
彼女はよくわかってんだか、わかってないんだか分からないが、この呼称に気を良くしている。🙊
この『雑技団』の花形スターは、字も本人しか読めない筆圧の低〜い雑な字を書く。自分に興味がないことは、とことんテキトーに仕上げる。そこが私にそっくりなので、私は心配して【自分自身の雑だったからの失敗談】を思いつく限りこの花形スターに披露している。
が、楽しそうに聞いているだけで、どうも、自覚がない。
まあ、でも、彼女が楽しいんだったら、いいか
とこちらもこちらなので、
MOちゃんがはまったあやとりで一段梯子から六段梯子までを教えたら、すぐに覚えてコンプリート。
この集中力の半端なさ加減も好きだな
と思うこの頃である。