ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

フツーの大人になって欲しいです。

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ここはB学童。アトピーがきつくて、首の周りと顔の表面に白い皮膚の粉を纏ったような一年生男子のYT君。(2017・08・23の記事を参照下さい。)

相変わらず、甘えん坊だけど、だいぶ泣き虫ではなくなってきた優しいイケメンの一年生男子SY君。(2017・05・25をご参照下さい。)

大きな闇を心に抱えているかもしれない三年生男子のMT君。(2018・01・15をご参照下さい。)

最近、オヤツのあとにこの三人で一緒にトランプ遊びが出来るようになってきた。🎶🃏

子ども達にトランプゲームの『大富豪』や『51』を教え込むのは、なかなか大変である。

まず、楽しそうでないとやりたがらない。そして、少しルールを説明して面倒臭そうだとやりたがらない。更に実際に、カードを配ってオープンな状態にしてやりとりをする中で多少の理解がないと面白さが全然伝わらず、やりたがらない。

この三段階をクリアして、なおかつ、この○○さんとトランプしたいというテンションを持った者たちだけが私のトランプクラブに入門できる。

三年生男子の七割の子どもはもう入門している。

でも、一年生を仲間にすると、自分たちだけでやりたがる。

そんな流れで私のトランプクラブの常連になったのが、YT、SY、MT君なのだ。甘えん坊のSY君以外の二人は家庭環境が複雑で、しんどそうな感じを受ける。でも、甘えん坊のSY君が、余裕のある分、自分に有利なカード、例えばジョーカーなどが、ダブって配られると、「はい、あげるよ!」と言って、より弱そうな片方にあげたりする。そして、その挙句に結局自分が負けたりしても、ニコニコしている。もう彼は泣かない。

そこいらへんのイラついている大人より何倍も彼は寛容なのである。

私は彼に手を合わせて🙏🏻

「なむなむ…」

と拝む真似をする。すると他の二人も私の真似をする。

あまり普段笑うことのない、MT君も、YT君も歯を見せるほどに大笑いをする。

四人で過ごすこの時間は、私にとって宝物である。

おやつが終わったと同時にトランプを走って取りに行く三人を見ていて、彼らにとってもこれは大切な時間なんだろうなぁと実感する。

 

 

そうだよねぇ。大変なんだよねぇ。

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今、この時期はAB両学童ともに、卒所会の準備で大わらわである。

A学童は子ども中心の発表会形式だから、そりゃもう混乱状態である。

非日常的な、イベントごとが苦手な子どもがあまりにも多いこのご時世。

ただでさえ、普段からテンションを制御できない彼らがハイテンションになり、声は大きいし、動き方もアグレッシブで、卒所会の出し物の練習となると逃げ回る。

 

先日、B学童で巡回でいらしていた臨床心理士の先生が、三月は色々な変化を前にして子ども達もとても不安になりやすい時期なので、フツーの刺激のない日常を過ごさせるように周りが配慮した方がいいというアドバイスをいただいた。楽しいイベントでも、興奮することによって交感神経を刺激するので、自律神経が整いにくいそうだ。

そういうわけで、ダラダラした平坦な学童時間を送れるようにしてあげたいところだが、A学童のように子ども達の発表会形式の卒所会だとそうはいかない。

私は強制性を帯びた練習から逃げ回る子ども達を見て、複雑な気持ちになった。A学童の常勤さん達はとても理解があって、こちらも協力したい気持ちでお手伝いをしている。だから、卒所会も成功させてあげたい。でも、子ども達を見ていると、疲れたような顔をしている。

こういったジレンマは色々な場面で抱えるのだが、少々きつい。

練習をする気がほぼ無い子ども達も多い。無理矢理参加させるのも…

そうも言ってられない。私は一番逃げ回るのに、歌をソロで歌うことになっている一年生のSY君を追いかけ回して捕まえて、        コマの演技に出たいと言っておきながら、練習に参加せずレゴブロックから離れない三年生のSO君を叱りながら、       一人悲しい気持ちになっている。

 

 

 

それは、ありなの?

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B学童の三年生男子のET君。(2017・11・2をご参照下さい。)

最近彼がハマっていることを聞いて驚くとともに呆れてしまった。

ET君は、背筋をピンと伸ばし、両腕を両太ももの傍にピタッとつけたキヲツケの姿勢をしたまま、両足で小刻みにぴょんぴょんと飛んで、壁際にいる相手に向かって軽く自分の片方の肩を押し付けては後ろに飛んで、又前に飛んでは肩を押し付けるを繰り返す。相手がイライラして手でET君を押し返そうものなら、

「あっ!!押すなよーっ!!先生、こいつ、暴力振るうんだけど!!!」

と、訴えてくる。

こちらがET君を注意すると、

「僕は暴力を振るってないよ!!こいつが先に押して叩いてきたんだから。先生、どんな時も暴力はいけないと言ってるよね。なんで、僕が注意されるの?」

と訴えてくる。

完全なる確信犯である。

とんな時も暴力はダメだと言っている私たち大人を試すかのように、というより試している。

仲間から暴力を引き出して、それをネタにして大人を困らせたり、からかったりする。昨年の当たり屋的な行為を含め、スタッフの中でET君の株は下がる一方である。

問題は、何故こんなことをするのかということである。

頭が良く、運動神経もそこそこ良く、見た目もまあまあなET君はお父さんも一流大学卒の高学歴で、お母さんも美人で、気取ったところがなく、夏休みは家族で海外旅行などに行く家庭である。

傍目から見ると、格差社会の上の方にいて何不自由なく暮らしているET君に何の不満があるのか分からないというのが正直なところだ。

思い当たるのは、彼は一人っ子であるということ。ほぼ毎日、夜七時までの延長保育を利用しているということ。そして、彼が激しく泣いたり、怒ったりというネガティブな感情を余り出すタイプではないということ。そして、いつもつまらないと言って、退屈してるように見えること。

これらを考えると、最終的なターゲットを大人にしてトラブルを起こし、その反応を楽しんでる愉快犯のようにも思えてくる。

根っこに何があるのかを知りたい。

 

よーしっ!行け!

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B学童の三男男子は、ここ一年以上SO君の天下である。彼は頭が良く、運動神経も抜群で、とても押しの強い、強引なところが目立つ性格である。外面が大変良く、大人受けもいい。

私は少し苦手だった。

最近、51というトランプゲームを三年生男子に教えたらあっという間に流行って皆んながやりだすようになった。

先日、私はおやつの後にSO君を含めた四人と51をした。

彼がストップをかけた。51だったが、私も51だったので、「私の勝ちだよ。」と言ったら、「同点の場合はストップをした方が勝ちだから。」と言い、強引に勝ちを取ろうとしたので、「それは違う、絶対に違うよ。」と言うと、「うちのお母さんもそう言ったから。」と言い返してきて、そして他の二人の子ども達もSO君のルールが正しいから、みんなそうしていると言った。

私は仕方がないので「じゃあ、今度までにどっちが正しいか調べてくるから。」

と保留にした。

 

調べたら、SO君の言うようなルールはなかったが…

 

今日のことである。

今までは、SO君の子分だった、面白くって、ちょっと聞かん坊でなかなかのイケメンでふざけるとやり過ぎるタイプのYU君がSO君に対して、何と反旗を翻したのである。

今日二人は理由は分からなかったが、少し揉めてはいた。睨み合っておやつの時に違うテーブルについた。私はYU君と同じデーブルについた。しばらくしてYU君が、

「お前なんか、海にいるメダカみたいな顔しているくせにっ!!」

とSO君に向かって言い放った!

するとすかさず、SO君が

「はあっ!!馬鹿じゃねえの!メダカは海にはいないしっ!!」

と言い返す。🤦🏻‍♀️

でも、おやつが終わりそのまま、SO君対YU君のどつきあいになだれ込んだ。

そして相手の肩をどつきあいながら、罵り合った。私は心の中で思いっきりYU君を応援した。

残念!!

スタッフが止めに入ってしまった。

 

でも、YU君を応援している様子の子ども達も何人かいた。長いこと続いたSO君の圧政が終わり、三年生男子のヒエラルキーが崩れるかもしれない予感…

少しワクワクする。^ - ^

 

TI君がいなくなった!

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私たちの施設児童館に足繁く通ってくれる双子の六年生男子のTI君とKS君。先日も相撲大会で頑張ったTI君。私は彼から色々な意味で目を離せられない。

 

TI君が、近くのプレイパークに行きたいと言うので、四年生のYO君が一緒に行くことになった。

TI君は、とにかく物覚えが苦手で、新しい場所になったこの児童館にも五回は来ているのに、双子の弟のKS君と一緒じゃないと来ることが出来ない。

二人が出かけて暫くして、何故かYO君だけが、戻って来た。

どうも、YO君がバスケット🏀のシュートをしようとしていたすきに、いなくなってしまったらしい。

 

私たちは心配した。どこに行ってしまったんだろう⁈  😨

以前も家に帰ると言って、帰ったが来ることが出来ず迷子になりかけた!

パニックになって自転車に乗ったまま、どこかへ行って事故にあったりしてないだろうか?😱

児童館に来てたみんなが総出で彼を探しに行った。

 

だいぶ、時間が過ぎて彼が三年生のJU君と戻って来た。

プレイパークでばったり会ったJU君と意気投合して、そのままJU君宅に上がり込み、おまけにハンバーガーまでご馳走になって来たというのだ。

よって、またまたTI君は、指導員のP君及び全員にしこたま怒られる羽目になった。そして、迷惑を掛けた全員に謝るよう言い渡された。

TI君は悪いことをしたという自覚が全く無い。なので、皆んなに何故謝らなければならないのか、納得がいかない。

本人にとっての理不尽に耐えかねて泣き出した。

暫く膝を抱えて一人で泣いていた。

皆んながおやつを買いに行ってる間、私とTI君は二人きりになったので、

私は彼のそばに座った。

彼が泣きながら言う。

「俺なんか、またやらかしたゴミでクズなんだから、もう死んだ方がいいんだ!」

この『俺なんか死んだ方がいいんだ。』を私は彼から何回聴いただろう。

私はこの言葉を聞くたびに心がヒリヒリする。

こちらの番だ。

「あのさぁ!死んだ方がいい人を誰が心配して探しますか⁈」

「皆んな、心配で心配で探し回ったんだよ。ゴミとかクズだったら、放ったらかしでいいんだから。皆んな、TI君が大事だから、探したのよ!」

興奮した彼の頭には私の言葉はスンナリ入らない。

私は彼が落ち着くまで、落ち着いてからも、何度も何度も『貴方が大切だから心配して探した。』を繰り返した。

暫くして、彼はケロッとした表情になった。さっきのことは大分忘れたらしい。

でも、彼が泣くたび出てくる言葉から彼が今まで、周りの人に言われたことに傷ついていること。そしてその傷は結構頑固で治りにくいものだということが推し量れる。

TI君がこの世の中で、なんとか行きていけるよう力になってやりたいと心から思っている。

 

 

 

本当によく頑張った!!💧

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私たちが開いた私設の児童館のヘビーユーザーの一人、TI君。(2017・12・25のブログをご参照下さい。)

先日、彼を含めて四人の力士が大きな相撲大会に出場した。

結果は残念ながら全員緒戦敗退だった。

TI君はというと、自分より体重が何倍もある他の力士たちや大会の出場者や観客の数や、会場の広さなどetc.に圧倒されて、完全にのまれてしまっていた。

開会式から彼の試合までには何時間もの待ち時間があったので、私は彼の気を紛らわすべく、会場の横にあったゲームのブースなどに連れて行った。彼はとにかく忘れっぽいのですぐに迷子になる。一人で人混みの中に放っていくことは出来ず、私は実質六年生のTI君の小さいか細い手を引いて、あちこち歩き回った。

TI君のお母様が、午後になって彼の応援に駆けつけて来た。

彼の試合の土俵の横で双子のしっかり者のKS君がゲキを飛ばす。KS君自身は空手をやっていて、こういう場は慣れている。言葉で頼りない兄の背中を押しまくる。でも、TI君はほぼパニック状態で泣きっぱなしで怖がる一方…

名前を呼ばれた!

 なんとか立ち上がった。

立ち上がって土俵のきわに立つも、彼は泣きながら、もじもじして祈るように組み合わせた自身の拳から、折り曲がり切らない左右の人差し指と中指を擦り合わせて佇んでいる。

痺れを切らした行司や、他の大人が彼を仕切り線で構えるよう、うながす。

 

諦めた彼は構える!!

そして、

でっかいでっかい相手の胸に、

頭から突っ込んでいった!!!

 

あっという間に土俵の外に押し出された!

 

TI君は、ありったけの勇気を振り絞った!!!

それだけで、十分だ。

 

願わくば、あの時の気持ちを忘れないで欲しい…TI君、貴方は本当に頑張ったんだよ。

 

 

 

 

 

うーん、保留状態?

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A学童の三年生JU君は、とにかく(可愛い女子の様に)顔が整っていて、声は高く些か大きいが、基本的におとなしい子だ。

だが、とても空気を読むことが下手で自分のことしか考えられない残念なイケメンだ。困ってる誰かを手助けする、誰かと競い合うといった場面からはいつも逃げる。面倒くさかったり、苦手だったりするようだ。でも、彼は暴れたり、騒いだりすることはあまりない。

人懐こくて、気が向けば誰にでも親しげに話しかけるが、気分にムラがあっていつもそうとは限らない。

遊びも自分の興味にそぐわないとすぐに途中で放り出してしまう。

こんな性格だから、特に親しい友達もいなくて学童の部屋の中では一人で本を読んでいたりすることが多い。

手持ち無沙汰になると、大人がどんなにアタフタしていても、

「あのう、暇なんだけどさあー

   何して遊んだらいい?」

と、時に切羽詰まった表情で聞いてくる。こんな風だから、大人受けもあまり良くない。

こんなJU君が、この頃少しワイルドになってきた。

今まで挑戦したことのない相撲大会に出ることを決めたり、学童の仲間とも言い争いをする様になった。それはそれで、私は彼の成長を喜ばしく思っている。

先日、一年生の女子のMIちゃんが、右手首を抑えて大泣きをしていて、臨時職員のAさんが困り果てていた。お節介おばさんの私は、何が起きたかAさんに聞いてJU君を傍らに呼びつけた。

「JU君、何でMIちゃん泣いてる    

      の⁉︎」

私はそんなに普段大声で泣かないMIちゃんが手首を捻られて痛くて泣いていることを確認して、JU君に何故そんなことをしたのか、問い質した。

彼は悪いと思っているのか、私に睨まれて怖いのか、もう涙をポロポロと流していた。彼が言うのには

「僕が絵を描いていたら、MIちゃんが横から邪魔してきて、変な絵を僕の紙に勝手に描いたりしたので、やめてと言ってもやめてくれなくて、それを三回もしてきたから。」

「だからといって、暴力を振るっていいの?」と言うと、

「やられっぱなしは嫌だから。」

と答える。

「あんなに痛そうに泣いてるよ。

    いいの?」

「うん、仕方がなかったから」

「もし、跡が残ったりしたら大変なことになるよ。」

「そこまではやってないから」

私はどんな場面でも暴力はいけないことを説明したが、とうとう納得してもらえなかった。勿論、MIちゃんにも友達にしつこくしてはいけないということをよく話した。そして形としては『ごめんね。いいよ。』

はできたが…

彼にきっちり説明できるようになるまで保留にすることにした。