リラックスするのはいいけど。
A学童に可愛らしい一年生が10名程入って来た。🐤🐤🐤
みんな、まだ不安そうで少し緊張した様子である。
と思いきや、殆どの子ども達が入所して2日目でもうだいぶリラックスしてきた。
トイレのスリッパは揃えない。使ったオモチャは、片付けない。部屋の中を走り回る。
今年の新人さんたちは、弾けるのが少々早い気がする。ちょっと浮かれた様に見えるのは緊張の裏返しなのかもしれないが、それにしてもみんな自由だ。
特に男子。極力偏見は持たない様に見ているつもりだが、(発達が)凸凹ちゃんなのかなーという子が余りにも多い。電車🚃の絵本に見入り、お弁当箱もお弁当袋もみんな電車🚆のSY君は心をオープンにしてくれたとこちらが思った途端に、ずっと私のあと追って来て、ずっとずっと私にくっ付いてきて、私が他の子と遊ぼうとするとことごとくその遊びを邪魔してかかる。😞
薬を飲んでいるSS君は兎に角じっとしていられない。列に並んでいられない。
TG君は誰ともコミュニケーションをとらずに、視線を空に彷徨わせて自分が何をしていいのか分からない様子。ただ、注意するとその場は理解してくれる。ニワトリじゃないが、その理解が続くのは10歩程歩く間だけ。
もしかして🤔去年の一年生(二年生)よりもユニークな子が多いかも…
みんなこんなもんだったかしら?
それにしても、しっかり加減の男女差が大きいことに驚かされる。😮
女の子達は初めての友達とも何となく多少の言葉の遣り取りをしつつ、少しずつ相手との距離を縮めていくことが上手い。
これも脳梁の太さが見せる技なのか…
ゴチャゴチャしたまま、過ぎていく毎日の中、この子達がどんな成長をこれから見せてくれるのかワクワクもする。
春休みで滅茶苦茶忙しいけれど、優しい瞬間に救われる。
今、学童は春休みで一日保育を実施している。
子ども達は朝からお弁当持参で元気に登所してくる。👦🏻👧🏻👦🏻
そして、A学童のMO君が相変わらず面白い。
次々頼んでくる子ども達に囲まれてポケモンの絵を描いていたら、そこへMO君か手を背中で組んで首を左右に振りながら私に近づいてきた。
「○○さんは、何をしているのかな?」
と偉そうに聞いてきた。
「はい、○○さんはみんなのポケモンを描くのに大忙しでございます。」
と答えると、ゆっくりと私の絵を覗いて、
「ほほう、貴方はなかなか良い仕事をしてますね。」
と言ってくれた。
偶にこのように、MO君に"おじさん"がおりてくる。
私は見た目と語り口調のアンバランスに笑いを噛み殺して、絵を描くのに集中するフリをした。
暫くすると、またやって来て、
と紙を持ってきた。
「今日のそのサービスは終了しました。」
とふざけたら、
「困りますなぁ。 描いて描いて!さあ!」
と言うので描き始めたら、ジィーッと描き終わるまで私の手元を見つめていた。この瞬間、この集中力がこの子のチカラなんだなと身じろぎもしない彼の様子を視野内に感じて何だかとても、ホッコリした。^ - ^
🤔うーん、女王様のこれからは…
B学童の女王様。二年生女子のAYちゃんの支配が止まらない。(2016・2・28の記事を参照下さい。)
先週、おやつの時間に自由席でAYちゃん達が四人でテーブルについた。
その四人とは、AYちゃんとそして同じ二年生の男子三人だ。三人とも常にAYちゃんに周りにいるように強要されていて、逆らえない。その内の一人のET君は、AYちゃんは、大人のいないところで、頭を叩いてきたり、頬をつねってきたり、つごうの悪いことを大人に言いつけると脅してきたりするので、怖くてとても逆らえないと言う。
取り敢えず、四人はテーブルについて和やかにおやつを食べていた。私はそのテーブルの隣のKG君のテーブルにいたので、様子をよく見ることができた。
おやつを🍪🍘を食べ終わったら、各テーブルで台拭きをしてからフキンを決められた場所に持って行く係と包み紙などのゴミをまとめてゴミ箱に持って行く係を決める。その際大抵みんなジャンケンで決める。一斉に各テーブルでジャンケンが✊✌️✋ 始まった。
ところが、くだんのテーブルは男子三人だけでジャンケンをしている。負けた二人が首をガクッと落として仕方なさそうに仕事を始める。
私は負けた二人の内のET君をそっと捕まえて、
「なんで、あんた達全員でジャンケンしないの?」
と聞いたら、彼は
「だから○○さん、僕のおかれた状況がわかるでしょ?」
と悲しそうな顔をして言って来た。
私は矢も盾もたまらず直接AYちゃんに聞いた。
「何で、AYちゃんだけジャンケンしなかったの?変じゃない?」
AYちゃんは呆れた様な表情で、黙ってじっと私の顔を見てそして無言ですっと視線を逸らした。私は何とも言えない気持ちになり、二の句が告げられなかった。
彼女のその沈黙が意味するものは、まあ、そんなこと当たり前じゃないといったところか。
次の日、AYちゃんからオセロをやろうと誘ってきた。私は子どもたちに負けないくらいにはフツーに強いので、
「いいよ!やろーやろー!でも、ズルはなしね!」
と強く言い聞かせた。すると、
「やっぱ、ET君が○○さんとやって!私はET君にアドバイスするから。」
仕方なくET君が、オセロ盤を持って来て、白と黒の石を中心に並べた。
ゲームが進むにつれて、ET君のやり方が気に入らなくてああでもない、こうでもない言い始めるAYちゃん。遂には、ET君を押しのけて座り自分がやりだす。
そして私の黒い石が圧倒的に盤の殆どを占めようとしていたその瞬間、AYちゃんは無言で盤上の石を両手でかき混ぜて、グチャグチャにした!
「それは、ないよ!ひどいよ!AYちゃん!!」
と私が言っても表情一つ変えず、無言で席を立つAYちゃん。
私はこの子をどうしてあげたらいいのか、現在考え中であるが、三年生になったらクラス替えもあるので、この変なグループは自然解散するだろうし、それで落ち着くんじゃないかというのが他のスタッフの大方の見方である。
ご両親の前で、そんなに良い子しないでもっと肩の力を抜けるようになって欲しいと切に願う。
MO君、再度検定に挑戦!
A学童のMO君が早速今日剣玉の検定試験を受けた。
前回は、"ろうそく"が出来なくて残念な結果になり、泣いて泣いて悔しがっていた。一週間もしないうちに"ろうそく"が出来るようになるとも思わず、
「今日受けるの?"ろうそく"出来るようになったの?」
と思わず聞いてしまった。が、彼は真剣な眼差しで
「受ける!」
と言って、自分に確認するように、首をこっくんと縦に振った。
検定試験は、前回合格した級の技から、確認する。
MO君は確実に"大皿"を決め、"小皿"をこなし、辛うじて、"中皿"に玉を乗せた!
さて、いよいよ7級に挑戦。
"小皿"はさっさと三回クリア。"中皿"も先ほどよりスムーズにクリア。
いよいよ、"ろうそく"。
けんを持つが、若干グラグラさせている。大丈夫か?
10回中、一回乗せられれば、合格。先週みたいに失敗しても、動揺する様子が殆ど見られない。六回目も失敗!さすがに少し泣きそうな顔になる!でも、座り込んだりもしない!
七回失敗!八回目。真剣そのもののMO君!
半端ない集中力に、判定するこちらも思わず肩に力が入る。
玉を振り上げた!カチッという音とともに、若干の運も手伝って中皿に玉がバッチリおさまった!!
やったぁー!!
MO君はニッコニコ!私も嬉しくて小走りで職員に結果を報告に行く!
やる気が結果に繋がったー!!
おめでとう🎊MO君!
君のやる気はほんとうに素敵!
A学童のMO君は、指を使わずにだいぶ計算が出来るようになったが、生活面ではまだまだ幼い。先日も、金曜日は上履き袋や給食袋など、荷物が多いものだから、こんなにたくさんの荷物は重くて運べないと言ってだだをこねて、学校から学童に来るのに、担任の先生が付き添って帰って来た。(同じ学校内で、教室移動だけなので、距離は50mもない。)学童から家に帰る時も、この日は座り込んでストライキを起こし、結局、一才上のお姉ちゃんに一つ持たせて帰ることになった。🏫👧🏻
MO君は、早生まれな上に保育園の時に大病を患い、長期に入院していたことがあり、それも原因していて他の子が出来ることが、色々とできない。そして、とても幼い。可愛いので、ついつい皆んながチヤホヤしてしまう。残念ながら、私もその一人である。
私は今日も剣玉の検定試験の担当を任され、挑戦するというMO君の審判をしながら、ついつい甘い判定を下してしまいそうになった。
7級を受けるに当たり、MO君は最近やっと"中皿"が乗るようになったばかり。("中皿"は、利き手が握る柄の部分についている皿に玉を乗せる技。)
なので、"中皿"がやっと乗るか乗らないかのMO君には、"ろうそく"はちょいと難しい。(ろうそくは玉を差し込むケンを指で握り中皿に玉を乗せる技。)7級は"小皿"と"中皿"と"ろうそく"が出来ないと合格しない。
"ろうそく"は10回中、1回成功させれば良いのだが、せっかちなMO君は、どんどん失敗を重ね、あと三回というところで、自分が合格しないだろうことに気付き、急に座り込んで、グズってしまった。グズって座り込むMO君が余りにも可愛くて私は思わず笑いそうになるのをグッと堪え、
「はいっ!最後までやらないの?ここで不合格にしていいの?」
と心を鬼👹にして厳しく言った。
MO君の小さな指では、まだ親指、人差し指、中指の三本でケンを立てて支えるには力が足らなくてフラフラしてしまう。かと言って、ぐーにして握ると剣玉の紐が 拳に引っかかり、玉が真っ直ぐ上に飛ばない。悩ましいところだ。それを訴えながら、MO君の目の縁がどんどん赤くなって来た。私はマズイぞマズイぞと思いながらも、
「MO君!頑張ろう!」
と励ましの言葉掛けをした。
MO君は、この指じゃできないから手伝ってと訴えてくる。でも、こればかりは手伝うわけにはいかない。
彼は検定の後も一日中このことを引きずった。
でも、私は彼のやる気に逆に驚かされた。剣玉に全然興味がなくて、"中皿"すら一度もできない上級生もいる中で、MO君のこの出来るようになりたいというエネルギーの強さは素敵だ!
整理がつかないくらいに出来ない自分をもどかしく思えるMO君にとても感心した!
来週は、"ろうそく"ができますように!!
えっ!そのクオリティーですか⁈👀
先日、学童がお休みの日に、A学童のKO君を半日預かることがあった。私が友人と始めた日曜日児童館に彼が遊びに来たからだ。
KO君は、ひたすらに明るく元気で鈍感力が物凄くある子で、それはそれで良いのだが、勉強は嫌い、集中力は無い、だから落ちつきも無く、未だに一年生と本気でオモチャの取り合いをして、思い通りにいかないと大人に言いつけに来る。こんな具合だから、同学年からはほぼ相手にされない。
そして、時に自分の主張を無理矢理通そうとして、とんでもない言いがかりをつけることがあり、それが低次元なので低学年からも馬鹿にされる。
私がこの日呆れてしまったのは、お弁当の代わりに500円玉を一つ持って来た彼に付き添い、コンビニに連れて行った時のことだ。
「お昼ご飯を買おう!オヤツはまた別に買いに来るよ。その500円を全部お昼代に使ってね。オヤツは別にこちらで買うからね。」
と幾度も言い伝えたにも関わらず、彼は120円の小さなオニギリを一つ選び、他は全部お菓子を選んだ。それも細々した酢だこの駄菓子などを何枚も選んだりして、計算が出来なくなり店員さんに合計額をいちいち聞きにいく始末。
こちらは申し訳なくて、お昼代の計算は私がするからと言って、お昼御飯なのにオニギリ一つで良いか再確認したら、
「御飯だけなの〜?早く言ってよ!」
と言って、コンビニの買い物カゴを床置きにして、床にオニギリや駄菓子を並べ始めた!
私は店員さんの手前もあり赤面し、買った物を床に置くのはありえないことと、増してや食べ物は絶対にしてはいけない、そして今床に置いてしまったものは、絶対にあなたが買わなくてはならないということを徹底的に説明した。
本人はその場は頷き分かった風を装った。
あーー彼が卒所して放課後を一人で過ごすようになるまで、一ヶ月もない!
家の色々な事情で、十分に親御さんが彼の面倒を見きれていないことは知っている。
A学童のスタッフ全員が心配している。🤦🏻♀️🤦🏻♂️
見ましたよー🤦🏻♀️
A学童のX君は、入学したての頃はいつも一人で何者かと戦っていて、始終身体を動かしていないと落ち着かない子だった。
早いもので、彼ももう四月からは三年生になる。
最近は友達遊びが楽しくて、友達とふざけあっては、笑い転げている。実に楽しそうだ。
いつも笑顔でパッチリお目目がキュートなのは、一年生の頃から変わらない。
X君は、みんなの前で平気でオナラをする。
誰がしても、全てX君のせいにされる。
でも、余り気にしない。笑いながら、
「俺じゃねーし!!^_^」
と言っておしまいにする。
この大らかな性格のお陰で大きなトラブルになることはない。
ただ、トイレに行っても、手を洗わなかったり、汗をかいても顔をふかなかったり、いつも半開きの口は何となくよだれっぽかったりと、清潔感とは遠いところにいるので、本人は女の子が好きなのだが、殆どの女子から嫌われている。
本日も、彼がトイレをしたあと、ちゃんと手を洗っているかを(男子トイレの戸を開けっぱなしにしてたので)見ていたら、案の定、小便器に向き合って私に背中を向けていた彼は、し終わったあとも、手洗い場を素通りして部屋に入って来ようとした。
「これっ!X君!手を洗った⁈」
と叱ったら、右手の指先を一瞬何滴かの水に濡らして終わりにした。指先を振ってそしておわり。ハンカチで拭くほど濡れてもいない。
🙅🏻
私は呆れ顔で続けて何かを言おうと思ったが、
サッと逃げられてしまった。
X君!君がモテる日は当分来ない。😑