ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

相撲大会の結果はどうなったかというと。

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先日の日曜日にA学童の子ども達が出場した相撲大会があった。

普段から本格的に練習している相撲クラブの子どもたちも(褌姿がカッコよかった!)参加した中で、三年男子3名、二年男子2名、三年女子1名が出場した。

この女子は、RIちゃん。一回戦は圧倒的な強さで楽々勝利を決めた。
しかし、二戦目で結果として準優勝を決めた強敵とあたり、粘ったが負けてしまった。(5月17日付けのブログをご参照下さい。)

気持ちの優しいKZ君は、会場に足を踏み入れた瞬間から雰囲気にのまれ、親方(相撲を指導してきた熱い男性スタッフ)が何を言っても頭に入っていかない様子。目の焦点も定まってなかった。結果は残念なことに、三回戦で敗退。

他の子たちも、残念ながら三回戦で敗退。

一番、期待されていたKT君。全体的に体格が小ぶりで、身長も前から数えていつも三番以内の小さな彼。
ただ、器械体操を習っていて体は柔らかく、筋肉質である。

そしてメンタル面はというと、承認欲求の強さが彼の一番の特徴と私は考える。

そのことが彼の物凄い原動力となっていて、そのお陰で彼はルービックキューブの6面をあっという間に揃えられるようになり、剣玉も学童で一番の三段に認定された。『ぼくを見て見て』感が強過ぎて、大人受けはやや悪い。職員に頼まれて、オセロで彼と闘い、彼の鼻を折ってくれと頼まれたこともあるほどだ。

しかし、今回は彼のこの性格が功を奏した!
親方が言うには、観客が多ければ多いほど、自分の勝利を皆が見守って、皆が応援してくれると思うことの出来る彼はとにかく本番に強いと。

結果、KT君は小さい体を利用しての、足取り技を徹底的に磨き、三回勝ち続けて、ベスト16に残った。そして四戦目、微妙な判定で敗れてしまった!

動画を撮っていたご家族も、どうも彼が負けたとは思えなかった判定なのだが、そこは審判には逆らえず、もわっとした感が残った。

そして後日、隣の区の同大会に出場し、彼は次々と自分より大きな相手を倒し、ナント!!四位になった!!!

私はこの期間、たびたび練習ものぞき、試合にも応援に行った。
KT君と親方の師弟愛の凄さが半端なく、お互いを信頼し切ってとにかく勝つ為に前に突き進む。
KT君のベスト8を決めた試合では、私は彼の方の介抱を覚悟したくらい、親方は緊張感から足が震え、立っていられなくなった。
試合の時、親方はKT君の頭を正面から両手で抱え、額を彼の額につけて彼の目を見つめ、指示を伝える。その様子は映画の名場面に匹敵するほど…

その様子を見て、KT君の親御さんは
「なんなんでしょうねぇ。あれは。(笑)」
とため息をつく。二人の濃密な関係に嫉妬を抱くほどだと言う。その言い方には決して微塵の不快感も無い。

私も親方には敵わない、と正直思った。

いいなぁと思った。お互いがお互いを認め合って、同じ目的に向かい、真っ直ぐな感情で仲良くする様子は本当に素敵だった!!!