ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

踊らにゃソンソン‼️

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A学童の子ども達は全体的に素直で、幼い。

昨日、五時以降に一年から三年までの男子が七人残った。

A学童では、この時間帯は人数も少ないので校庭遊び程ではないが、廊下などを使っての結構アクティブな遊びが許される。

先日、私の携帯に入っている音楽で少しノリノリになって踊った数人の、それも男子が余程楽しかったらしく、今日は学童のCDを使って本格的にダンシングチームを組んで踊り始めた。

ヒップホップを習っている子もいなければ、バレエを習っている子もいない。けれども、みんな各々がEXILE風であったり、戦隊モノの決めポーズの連続だったりと、全くの自己流だがそれなりにリズミカルに踊る。

飛んだり、回ったり、跳ねたり、両手をふりあげたり、かなり自由だ。

これが、B学童の子ども達だったら、変にませたところがあるから、恥ずかしがったり、かっこ悪がったりとこんな踊りには参加しないだろう。

A学童では、そうならない。普段恥ずかしがりやで絶対踊らないと踏んでいた、IM君(三年生)も途中からおずおずと参加した。見ていた私たちスタッフは

「かっこいいよー!!!」

「うーん!決まってる!!」

わざとらしくないよう極力気を配り、声をかけて気分を乗せた。

彼らは悦に入って三十分ほど踊り続け、顔を真っ赤にし、麦茶をガブガブ飲みながら、今後の振り付けや、曲の選択を話し合った。

一緒に踊っている仲間にぶつからない様に気を配ったり、同じ動きを時間をずらしてやってみたり、共感性を高めあうのには、もってこいの遊びだと思った。みんなの中に自然に生まれてくる仲間意識も見て取れる。

子どものことだから、これがいつまで続くのかは分からない。でも、踊って思いっきり身体を動かして帰ったらさぞかしぐっすり眠れるだろうことは容易に想像できる。

 

 

 

TA君が心配です。

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私たちの児童館に遊びに来る四年生の男子にTA君という、軽いのりの誰とでも遊べそうな調子の良い子がいる。彼はなかなかエグい下ネタを連呼して、私たちをよく困らせる。

明るいキャラでやんちゃだが、クリクリとした目は可愛らしくなんか憎めない。気になっていたのは、お家がお金持ちなのか、一緒に来る友達?にジュースやお菓子など色々とおごって、ちょっと金遣いが荒いんじゃないかということだった。🍦🍬🍭

 

その心配が悪い方に的中してしまった。

先週の日曜日、私が私用で児童館に行けなかった日に当日二人分頑張ってくれたイケメンスタッフから聞いたところによると、TA君が遊びにきていた時に迎えに来たお母さんが尋常じゃない様子で彼を叱り飛ばしていたという。

その内容が、お母さんが仕事の「新聞の集金」で集めたお金、からTA君が一部拝借していて、そういうことが今回が初めてというわけではなかった!!ということだった!

そして、彼は兄弟のお金も勝手に持ち出したりすることもあり、そのお金で友人達(?)に椀飯振舞いをして、人間関係を繋ぎとめていたらしい。中には、たかりに似たようなことをしていた友人(?)もいるらしいとのこと。彼の周囲にいるのは、どうもそれを、し続けることで保たれるまずい形の友人関係による友達が殆どらしい。

確かにTA君を児童館で見かける時は、あの緘黙が心配なMI君(2017・8・16をご参照ください)と二人でいつもつるんでいる。いつも一緒だ。見た目とイメージがだいぶ違うタイプの二人だから違和感はあったが…

多分、気のおけない付き合いができるのはMI君ぐらいしかいないのだろう。

イケメンスタッフのTP(私の友人)は、彼らと同じ小学校の六年生たちに、TA君の様子をさりげなくちょいちょい見に行くように指示した。

今週彼らから一週間どうだったかを聞いたら、何か悪いことをして先生に叱られていた日はあったそうだが、特にいじめられてる様なことはなかったらしい。今後も監視を継続してもらうことにした。

また、心配な子が一人増えてしまった。

😞

 

 

 

えぇ〜まるで当たり屋…

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B学童のET君が、またも活躍してくれた。

≪グリグリ事件≫(2016・10・26参照)でKさんを散々困らせたET君だが、今度は私の尊敬すべき先輩、もと生保レディでバリバリ稼いでいたYさんが餌食になりかけた。

 

彼女が、二年生の女の子と将棋で遊んでいて、落ちた駒を拾おうとしたら、そこにET君が自らぶつかって来て、こう言った。

「あーっ!!○○さんが僕にぶつかって来て、謝らない!!」

Yさんは慌てて、

「何、言ってるの!!そっちからぶつかって来たんでしょうに!!」

と大声で叫んで、すぐそばにいた社員を捕まえて、

「この子ったら、自分からぶつかって来て、私に謝れって言うんですよ!!」

と瞬時に行動した。

幸い、その社員もその現場を目の当たりにしていたので、Yさんの無実は証明された!

でも、もしその現場を見ていた人が誰もいなかったらと思うとゾッとする。

Yさんの気持ちは収まらなかった。

彼女はその夜、私に電話をしてきて

「こんな事が続くようなら、こんな仕事やってられないと心から思ったわよー」

と憤慨していた。

確かに、私たちスタッフを信じてくれない会社で、子ども相手の仕事をすることの難しさを感じさせる事件がここのところ続く。

 

子どもも大人も安心して、楽しく過ごせる職場にしたいと切に願うばかり…

 

 

え、それくらい駄目ですか?

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B学童のスタッフで、60代の男性の臨時職員がいる。このKさんは、奥さんを早くに亡くされて男手一つで男の子と女の子を育て上げた苦労人で、温かい男気のある方だ。(2016・2・28をご参照下さい。)

 Kさんは、普段は滅多なことでは怒らない。ただ、これはダメだと思ったら、大きな声で叱り飛ばす。メリハリがあって、やはり私達女性では出せない迫力で子ども達にはなかなか効き目がある。

Kさんは信頼できる方なので、この学童にはもったいないくらいの人材だとずっと思ってきた。

そのKさんが先日、三年生男子の難しい暴れん坊のET君が、あまりにも言うことを聞かなかったので、叱ったうえに、両手拳で彼のこめかみの辺りを軽くグリグリした。どんな悪さをしたか詳細は知らないが、Kさんをそこまで怒らせたんだから、余程のことをやらかしたのは想像がつく。

私もET君がとめてもとめても、きかないで、ADHD傾向の強いHH君などをからかって彼らを興奮させて更に挑発して、彼らが椅子を持ち上げたりするのを手を叩いて喜んで、更に挑発するという変な遊びをする時、ET君の肩こりに効く腕にある痛いツボをぎゅっと押して、やめさせることを何回もしている。

そのET君があろうことか、グリグリをしたKさんのことを、「親に言いつける」みたいなニュアンスで常勤に訴えたものだから、話がおおごとになってしまった。

結局Kさんは、ET君と施設長の前で話し合って和解し、KさんのほうからET君に謝らせさせられる羽目になってしまった。

このことは、Kさんは勿論のこと、我々スタッフ、特に臨時職員にとっては、なかなか屈辱的なことだ。

更に、翌日には施設長から、どんなことがあっても、子どもに対する体罰は禁止で、押さえつけることもしてはいけないという、『おふれ』があった。

私達スタッフも生身の人間だ。戦場に武器を持たずに参加しろと言われても…

それに、子どもがほかの子どもに暴力を振るっていて、口頭の注意じゃ効かない時も、手を出さずにどうしろと?

この頃、子ども達が全体的に荒んできたと感じているスタッフは多い。大人の人権さえ、軽んじられている職場で、子どもの人権が守られるはずはないと私は思う。

頑張れ、TI君!

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私達が始めた施設児童館のヘビーユーザー、六年生の双子ちゃんの兄TI君。👦🏻👦🏻

多分ADHDアスペルガー両方の傾向があるだろう彼。ワーキングメモリの働きが弱いのだろうか。何かを尋ねてきて返答をしても、すぐに忘れてしまうので1日に最低三回は同じやりとりをする。

例えば、

「今度、いつ相撲の稽古する?」

と聞いてくる。

「来週の同じ時間よ。」

と答える。

TI君は納得して首を縦にふる。

けれども、15分くらいすると、

「今度、相撲の稽古いつ?」

私は彼を傷付けないように、初めて聞かれたように、

「うん、来週の同じ時間よ。」^ - ^

と答える。

このやりとりを、1日の中で何度も繰り返す。

初めてTI君に会った時は、ふざけているのかと誰もが思う。そして、人の言うことをちゃんと聞いていない、いい加減なやつという印象を持ってしまう。

でも、彼は大真面目である。

そして、案の定と言うべきか自己肯定感がとても低い。

冗談や世間話で、例えば誰かのことを頭が悪いだとか駄目だとか言ってると、全部自分が言われているととってしまい、

「どうせ、俺は頭が悪いですよ。」

とか、

「俺が何か間違えた⁈誰でも間違えはあるよ!」

と、トンチンカンなことを言ってくる。

彼がフツーに買い物ができるようにと、スタッフがお店に連れて行っても、計算が上手く出来ずに200円のオヤツを買うのに1時間かかってしまう!!

こんな状態なので、当然のことながら勉強もとても遅れている。

基礎的な学習支援として、本人が嫌がらない量のプリントの問題(足し算中心)を本人の好きなタイミングでやってもらっている。

彼の未来の見通しはなかなかきついものだ。

もう一つ心配なのは、しっかり者の弟の負担だ。一緒に昼食をとった時も、コンビニで買った蕎麦をほぐしてあげたり、つゆを用意してやったりと、何くれとなく、兄の世話を焼いていた。弟のKS君の負担もなかなかなものだ。

 TI君がここに遊びに来てくれる限りは、なるべく彼が一人で色々出来るようになるようお手伝いしたい。

 

 

 

 

 

 

 

そんな目にあってたのー?

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先日私に「死んで!」と一言言い置いて、走り去ったB学童の三年男子のMT君。(2017・9・21の記事をご参照下さい。)私はそれから、ずっと彼を気にかけている。

三日前、久し振りに三年生が過ごす別棟の担当になった。

ギャングエイジの暴れん坊や、少しすまして、「ただいま」を元気よく言わなくなった女子達が続々と帰ってくる。

件のMT君もみんなに遅れて一人で元気なさげな様子で下を向いて帰って来た。

私は受付を済ませた彼を目で追っていた。

彼が(大きな木枠を何本もの縦と横の板で仕切ったタイプで一人当たり50×3cmほどのスペースが与えられている)ロッカーに自分のランドセル🎒をしまおうとすると、四、五人の三年生男子がMT君を取り囲み、そのうちの一人が明らかにわざと自分のお腹でMT君のロッカーを立ちふさいだ。

MT君が、

「どけよ!」

と言って彼を手で叩いてどけようとしたら、

「はあっ⁈ 今何もしてねえのに、人のこと殴ったよねぇ!!」 

と叩き返す。

すると、その一言を皮切りに全員が彼を囲んでワイワイ言いながら、MT君のことを叩いたり、蹴ったりし始めた。

まるで、その筋の人々の絡み…

私は呆れて、受付の椅子から立ち上がって、彼らに近づく。

「あんた達なんなの⁈みんなで寄ってたかって、まるで○○ざじゃん!卑怯極まりない!私はこういうやり方大っ嫌い!!」

と言ってMT君を囲んでいた男子達の肩を掴んで数名押し倒した。彼らは尻餅をつきながら、どこかへ走っていった。

中心で鼻を赤くして俯いていたMT君は、暫く動かなかった。

ちょっとひどくて驚いた。本館に戻り、他のスタッフにも伝えた。

当面、できる限りMT君の周囲に注意を向けて、今日の事態がどれだけ深刻なのか、たまたま流れや乗りでこうなったのか観察し続けたい。

 

 

 

 

 

 

最近聞いた話でとても考えさせられた!

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知り合いから聞いた興味深い話がある。

ある有名私立小学校の三年生女子が学校で何人かのグループに筆箱を隠されて、その筆箱は教室のゴミ箱🗑から発見された。

隠された女の子をAちゃんとする。Aちゃんのお父さんは法律家。弁護士なのか、判事なのかは分からないが、とても割り切った考え方をお持ちの方だそうだ。

彼はAちゃんの筆箱の一件を聞いて学校に赴き、「これは大人であろうと子供であろうと、人の物を黙って盗んだのだから『窃盗罪』なので警察に通報する。」

 と言って、学校と隠した子ども達・その親御さん達を震え上がらせたらしい。

そして結局、頑として周りの説得に耳を貸さなかったAちゃんのお父さんの言う通り、学校は渋々警察に連絡して対処したらしい。

 

Aちゃんのお父さんは仕事でも、例えば

『あの時、子どもにあんなにしてやったのに…』とか、『そこまで親にしてもらったから…』とかいった考え方を全否定するらしい。それは間違っていると。

『あの時したのは自分が子どもにしたかったから』

『そこまでしたのも親がしたかったからした』

なのだ。

自分の子どもにあれもしてやれなかった、これもしてあげれなかったと未だに色々引きずっている私はちょっと考えさせられてしまった。

そして、筆箱を隠すなどといったトラブルは学童の現場でも比較的起こりやすいものだ。こういう考え方の親御さんにどう向き合うか、そういう時代であることをよくよくみんなで考えなければいけないと思った。