やはり、顧客ではダメなんじゃあ…
私が勤務しているA学童は公設公営なので、福祉施設としての役割を担う色合いが濃い。従って、A学童の施設長は(勿論、個人差はある)保育園の様に子どもだけでなく、地域の親御さんも育てようという意識が強く、矜持を持って仕事にあたっている。
ところが、B学童は小学校の敷地内にあるとはいえ民営の施設なので、どうしても営利が優先されるため、利用者即ち子どもも親も「顧客」になってしまう。
すると、何かにつけ親の顔色を伺うので、つまらないことで振り回され、いわゆるモンスターペアレンツのノイジーマイノリティに左右されがちである。
これでは、親御さんも学べないし、何より子どもにしわ寄せがくる。
例えば、A君がB君を噛んで歯型をつけたとしよう。A君には、一番言われたくない体の特徴のことをやめてと言っても言い続けられたのだから、寧ろ噛む権利があった。B君は、歯型を見せてきて痛いと泣きわめく。自分が何を言ったかは一切言わない。
こんなケースでは、「大事なお子さんに歯型をつけてしまった」という事柄だけが先走り、とにかく暴力はいけないとかなんとかいう理由で取り敢えずA君はめちゃくちゃB君に謝るよう強要される。そして何が起こったかをザックリな説明でしか受けていないA君の親御さんもB君の親御さんに謝罪をして幕引きとなる。
これでは、全然ダメ🙅🏻♀️だ。
なんといっても、B君は、これでは何も学べない。彼は何故自分が噛まれたかを知る権利がある。知らないと又彼は他の誰かにやってしまうしやられてしまう。
一方、A君の気持ちも考えも、誰にも共有されずに宙に浮いたままになる。噛む事は何故いけないのかを理解できないままに時間に余裕のない大人同士でケリをつけてしまう。
この二つがないがしろになった時点で大いに問題なのである!
毎日がこんな現場で子どもはどう育っていくのだろう…