君のやる気はほんとうに素敵!
A学童のMO君は、指を使わずにだいぶ計算が出来るようになったが、生活面ではまだまだ幼い。先日も、金曜日は上履き袋や給食袋など、荷物が多いものだから、こんなにたくさんの荷物は重くて運べないと言ってだだをこねて、学校から学童に来るのに、担任の先生が付き添って帰って来た。(同じ学校内で、教室移動だけなので、距離は50mもない。)学童から家に帰る時も、この日は座り込んでストライキを起こし、結局、一才上のお姉ちゃんに一つ持たせて帰ることになった。🏫👧🏻
MO君は、早生まれな上に保育園の時に大病を患い、長期に入院していたことがあり、それも原因していて他の子が出来ることが、色々とできない。そして、とても幼い。可愛いので、ついつい皆んながチヤホヤしてしまう。残念ながら、私もその一人である。
私は今日も剣玉の検定試験の担当を任され、挑戦するというMO君の審判をしながら、ついつい甘い判定を下してしまいそうになった。
7級を受けるに当たり、MO君は最近やっと"中皿"が乗るようになったばかり。("中皿"は、利き手が握る柄の部分についている皿に玉を乗せる技。)
なので、"中皿"がやっと乗るか乗らないかのMO君には、"ろうそく"はちょいと難しい。(ろうそくは玉を差し込むケンを指で握り中皿に玉を乗せる技。)7級は"小皿"と"中皿"と"ろうそく"が出来ないと合格しない。
"ろうそく"は10回中、1回成功させれば良いのだが、せっかちなMO君は、どんどん失敗を重ね、あと三回というところで、自分が合格しないだろうことに気付き、急に座り込んで、グズってしまった。グズって座り込むMO君が余りにも可愛くて私は思わず笑いそうになるのをグッと堪え、
「はいっ!最後までやらないの?ここで不合格にしていいの?」
と心を鬼👹にして厳しく言った。
MO君の小さな指では、まだ親指、人差し指、中指の三本でケンを立てて支えるには力が足らなくてフラフラしてしまう。かと言って、ぐーにして握ると剣玉の紐が 拳に引っかかり、玉が真っ直ぐ上に飛ばない。悩ましいところだ。それを訴えながら、MO君の目の縁がどんどん赤くなって来た。私はマズイぞマズイぞと思いながらも、
「MO君!頑張ろう!」
と励ましの言葉掛けをした。
MO君は、この指じゃできないから手伝ってと訴えてくる。でも、こればかりは手伝うわけにはいかない。
彼は検定の後も一日中このことを引きずった。
でも、私は彼のやる気に逆に驚かされた。剣玉に全然興味がなくて、"中皿"すら一度もできない上級生もいる中で、MO君のこの出来るようになりたいというエネルギーの強さは素敵だ!
整理がつかないくらいに出来ない自分をもどかしく思えるMO君にとても感心した!
来週は、"ろうそく"ができますように!!
えっ!そのクオリティーですか⁈👀
先日、学童がお休みの日に、A学童のKO君を半日預かることがあった。私が友人と始めた日曜日児童館に彼が遊びに来たからだ。
KO君は、ひたすらに明るく元気で鈍感力が物凄くある子で、それはそれで良いのだが、勉強は嫌い、集中力は無い、だから落ちつきも無く、未だに一年生と本気でオモチャの取り合いをして、思い通りにいかないと大人に言いつけに来る。こんな具合だから、同学年からはほぼ相手にされない。
そして、時に自分の主張を無理矢理通そうとして、とんでもない言いがかりをつけることがあり、それが低次元なので低学年からも馬鹿にされる。
私がこの日呆れてしまったのは、お弁当の代わりに500円玉を一つ持って来た彼に付き添い、コンビニに連れて行った時のことだ。
「お昼ご飯を買おう!オヤツはまた別に買いに来るよ。その500円を全部お昼代に使ってね。オヤツは別にこちらで買うからね。」
と幾度も言い伝えたにも関わらず、彼は120円の小さなオニギリを一つ選び、他は全部お菓子を選んだ。それも細々した酢だこの駄菓子などを何枚も選んだりして、計算が出来なくなり店員さんに合計額をいちいち聞きにいく始末。
こちらは申し訳なくて、お昼代の計算は私がするからと言って、お昼御飯なのにオニギリ一つで良いか再確認したら、
「御飯だけなの〜?早く言ってよ!」
と言って、コンビニの買い物カゴを床置きにして、床にオニギリや駄菓子を並べ始めた!
私は店員さんの手前もあり赤面し、買った物を床に置くのはありえないことと、増してや食べ物は絶対にしてはいけない、そして今床に置いてしまったものは、絶対にあなたが買わなくてはならないということを徹底的に説明した。
本人はその場は頷き分かった風を装った。
あーー彼が卒所して放課後を一人で過ごすようになるまで、一ヶ月もない!
家の色々な事情で、十分に親御さんが彼の面倒を見きれていないことは知っている。
A学童のスタッフ全員が心配している。🤦🏻♀️🤦🏻♂️
見ましたよー🤦🏻♀️
A学童のX君は、入学したての頃はいつも一人で何者かと戦っていて、始終身体を動かしていないと落ち着かない子だった。
早いもので、彼ももう四月からは三年生になる。
最近は友達遊びが楽しくて、友達とふざけあっては、笑い転げている。実に楽しそうだ。
いつも笑顔でパッチリお目目がキュートなのは、一年生の頃から変わらない。
X君は、みんなの前で平気でオナラをする。
誰がしても、全てX君のせいにされる。
でも、余り気にしない。笑いながら、
「俺じゃねーし!!^_^」
と言っておしまいにする。
この大らかな性格のお陰で大きなトラブルになることはない。
ただ、トイレに行っても、手を洗わなかったり、汗をかいても顔をふかなかったり、いつも半開きの口は何となくよだれっぽかったりと、清潔感とは遠いところにいるので、本人は女の子が好きなのだが、殆どの女子から嫌われている。
本日も、彼がトイレをしたあと、ちゃんと手を洗っているかを(男子トイレの戸を開けっぱなしにしてたので)見ていたら、案の定、小便器に向き合って私に背中を向けていた彼は、し終わったあとも、手洗い場を素通りして部屋に入って来ようとした。
「これっ!X君!手を洗った⁈」
と叱ったら、右手の指先を一瞬何滴かの水に濡らして終わりにした。指先を振ってそしておわり。ハンカチで拭くほど濡れてもいない。
🙅🏻
私は呆れ顔で続けて何かを言おうと思ったが、
サッと逃げられてしまった。
X君!君がモテる日は当分来ない。😑
わからない
B学童のKG君が調子を崩している。
昨日のKG君は本当に妙だった。
学習タイムの時いつもの様に落ち着かない彼は、一人で『かいけつゾロリ』のシリーズを何冊も出して読むわけではなく、ただページをペラペラとめくっては、急に立ち上がり走ってスタッフの一人にカンチョーしたり、お尻を触ったりして気付かれるとすぐさま走り去り、またゾロリを暫く眺めるを繰り返した。
KG君の場合、自身が分かっていてやっているので、彼、もしくは彼によって誰かが怪我をしそうな状況にならない限り私達は彼の行動について見て見ぬフリをするよう、先日、児童心理の先生からアドバイスを受けた。
学習タイムも終わり、子ども達が一斉に外へ遊びに出ようとワサワサと動き始めたら、KG君が思わず「痛いっ!」と顔をしかめてしまうくらいに強い力で私の胸をつねってきて、それでもこちらは
「赤ちゃんみたいだから、触るのはやめようね。」
と注意をした。すると今度は続けて私の👓眼鏡をめがけて、お手玉を投げてきた。結構な力だった為に眼鏡がズレて落ちそうになったので、
「人の顔を狙ってはいけない。」と
もっと強い口調で叱りつつ、彼の両腕をやや力を込めて掴んだら
「うぅっ!!」
と叫び、うつ伏せに寝転んだ状態で固まってしまったので、まさかと思い
「もしもーし、お願いしますよ。ふざけないでー」
と声を掛けた。私の掴み方が強過ぎて痛みを感じて泣いているのではと心配になり、様子を見ていたら、案の定、声は出さないものの激しく泣いていて、こちらを向かせたら、いきなり、鼻汁をビュッー!!とまとめて私のトレパンに噴出させ、まだ、続けて声を出さずに泣いていた。
施設長も心配して寄ってきて、私は色々と疑いを掛けられた。
勿論私は彼の両腕を掴む時も、力の入れ方を加減している。泣くほどに痛みを感じる様なことはありえない。
私はキツネ🦊につままれた様な気持ちになり、何が起こったか、状況を把握出来ずにいた。
でも、KG君に関わっていてこれ程までに、彼を興奮させたのは私だ。
何のスイッチが入ったのだろう?
嫌われたか?
でも、なだめられて落ち着いたころに外遊びに施設長が連れて行き、そして帰って来てからは、椅子に座って二年女子と将棋をしていた私の背中にまたまた笑いながら飛び乗って来た。
わからない。
お別れは寂しいけど、それ以上に心配。
A・B両学童で、卒所を祝う会の準備が始まった。三年生はここに通うのも、あともう一ヶ月となった。💧
ここのところ、子ども達がソワソワとして落ちつきがない。地に足がついていないというか、妙なテンションで、悪ふざけが過ぎたり、普段大人しい子が乱暴になったり、ちょっと目が離せない。
何故か地域が違う両学童ともに。
みんな、学年や教室が変わったりすることで、不安や戸惑い、少しの期待を感じてソワソワしてしまうのだろう。クラス替えや担任の先生が変わる子ども達はもっとだ。
そんな中、B学童の一部の二年生は特に悪目立ちしてきた。
五人の男女子からなるこのグループは口が悪く、大人に平気で楯突く。そして最近は、暴力的な振る舞いをするようにもなった。
今日も一年生が一人、座って両足を上下してふざけていたら、その悪いグループの一人が、いきなりその子の両足首を掴んで持ち上げ、された子が後頭部を床にぶつけてしまったという事故があった。怪我もなく、たいしたことにはならなかったが、少し考えれば相手に大きな怪我をさせる様な行為であることを、分かっていてしたことなのでタチが悪い。👎🏻
この悪いグループの中心にいるのがAYちゃんという二年生の女子だ。グループの子は女の子どころか男子三人も誰もAYちゃんに逆らえない。
AYちゃんは、背が高く、目鼻立ちの整った美人で、ただ、クセの強い硬い天然パーマの髪に物凄いコンプレックスを抱いている。とにかく頑固で、ほぼ100%自分の主張を通そうとする。
一人っ子で、家ではとても良い子らしく、ご両親はしっかりしていて、何でもよくできる我が子に何の心配も抱いていないようだ。
AYちゃんが采配を振るい、顎で同学年の男子をこき使い、他の子を虐めているところをビデオ📹に撮ってお見せすることが出来たら、ご両親は必ずや腰を抜かすことだろう。
彼女が抱えているストレスの大きさを考えると、何とかしてあげたいとも思うが、完全にクローズした彼女の心の扉を開くのはちょいと難しい。
もうすぐ三年生。別棟に行くと、狭いスペースで、今以上に窮屈になる。彼女に良い環境になるとは思えない。
せめて、相性の良いクラス担任に当たりますように。
大人を舐めてはいけないよ。
B学童のこと。最近、B学童の周辺を頻繁に行き交う若い男性がいる。
心の調子を崩しているか、もともとそういった癖のある人なのか定かではないが、近くの公園などで一人で大声を出し、誰ともなしに語りかけたり、暴力こそ振るわないが、近くの交番のお巡りさん👮♀️には、一応マークされている。
でも、犯罪を犯した訳ではないので、学校もこの人についての詳細を知らない。
子どもに興味があるのか、好きなのか、よく校庭で遊んでいる子ども達を自転車を止めてじっと見ている。
学童としても、通りかかった時に無闇に声をかけたりしないように徹底的に注意をしている。
にも関わらず、先日三年生女子のAIちゃんがフェンスの向こう側から校庭をニコニコして見つめていた男に声を掛けてしまった。
「バ〜〜カ!!」
その結果、いきなり理不尽に罵倒されたと感じ、怒り心頭💢に達した男のAIちゃんに対する怒号があたりに響き渡った。
AIちゃんは怖くて震えて泣きながら周りの友達に囲まれて施設所内に戻ってきた。
そりゃあ、怖かったと思う。
でも、AIちゃんは普段から少し大人を舐めてかかってるきらいがある。
大人に何かを頼む時も
「○○さん!あの本取って!」
こちらがモタモタしていると
「早くしてっ!!」
そして、渡しても「ありがとう」はほぼ言わない。
失礼極まりないのだが、こんな子どもは今時少なくない。
こちらは良かれと思って注意をしても余計なお世話扱いなので、なかなか分かって貰えない。
なので、私達の注意を聞かなかったことで今回怖い思いをしたことを頭にしっかり刻みこめる良い機会を得たと思えば、彼女にとってはまんざら悪いことでもなかったかもしれない。
大人に対して、他人に対して、少し関わり方を変えられるようになったAIちゃんの成長を見たい。
引き続き応援してるよ!
A学童のMO君は、三月生まれの一年生。まだ身長もとても低く三頭身で、ほっぺムチムチの顔貌は全体的には赤ちゃんの様だが、太い眉と五分刈りの真っ黒な髪と独特なしゃがれ声での相槌や笑い声などはおっさんそのもので、それが又絶妙に愛らしく、側に来られると誰でも子どもすら(三年のお兄さん、お姉さんに可愛がられている)ギュッとしたくなるそれはそれは可愛らしい子だ。(2016・11・6の記事をご参照下さい。)
さんすうの宿題の時に、相変わらず上手に指を使っている。
先日は、金曜日で帰りの荷物が多過ぎて、重たくて持ちにくくて、教室の前でストライキを起こし、学童まで担任の先生に送られてきた。
先月入ってきたばかりの、塾の先生になることが決まっている臨時職員の若い男性が、KO君の宿題を見て、字は汚くテキトーに書くし、消しゴムも上手に使えないので使わないかわりに、間違った場合は古い解答の上に数字を重ねて書くし、書き順なんかも滅茶苦茶で、それらが我慢出来なかったらしく、注意したら、折角やりかけた宿題を放棄してしまったそうだ。でも、まだ若いその職員は、KO君の宿題に関わっては同じ失敗を繰り返している。
そう!入学した当初は宿題をするために机の前に座ることすら出来なかったKO君には、宿題を誰からも急かされずに自らやろうとする、やっているということ自体が、物凄い進歩なのである!
子ども一人一人で、色々なことに対する発達の度合いや速度が全然違う。私はその子その子のペースで成長していくので良いと思う。焦ることはない。何か特別な才能があってそれを特化するために周囲が一生懸命になるのは、本人が望んでいる限りにおいては良いと思うが、何でも皆んなと同じようにと望むのは本人にとっては迷惑以外の何物でもない。それは、分かっている。
ただ、ついお節介を焼いてしまって、本人に良かれと思って、させようさせようとしてしまう大人は多い。そして、私ももれなくそうである。そんな自分を屢々反省する。
子ども達の毎日は、基本楽しくなくてはいけない。何にしてもそれが一番だと思う。^ - ^
自戒をこめて。