子どもの悪意
A学童で何年か前にあったことだ。
確か三年生の女子だったと思う。私がA学童に勤務し始めて間もない頃だ。
少し言葉がきつくて、パートの私に
「どうせ、パートでしょう!」
と言って、ボーとして立っていると、
「邪魔!どいて!」などとキツイ言葉で移動を強要された。
最初は軽く、ショックを受けて今時の小学生はこんな感じなのかな、慣れなきゃいけないなぁと頑張って、彼女らに打ち解けてもらうよう努力をした。
ある日、彼女達から隠れん坊を一緒にしようと誘われて、誘われた嬉しさからウキウキして仲間に加わった。私が鬼になった時、探しても探しても誰も見つからないので、一度部屋に戻ったら、何食わぬ顔で全員が他の遊びに興じてた。
私は悲しい気持ちよりも怒りが込み上げてきて、何か注意した記憶があるが、結局その子達とは彼女達が卒所するまで心から打ち解けられることはなかった。
この話を私は友人にしていたらしい。当の本人はすっかり忘れていたが…
友人は今でもその話を覚えていて、「いくら子どもがしたこととはいえ、その話は酷過ぎると思った。あなたがそんな職場にいて心配した。」
と言ってくれた。
人としてやって良いこと。悪いこと。この線引きは凄く難しい。
その言葉やその行動で、人の気持ちを踏みにじってないか、
そこは大きく拘りたい。