ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

え、掃除機を使ったことないの?

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私たちの私設児童館によく来るTK君(2018・5・18の記事を参照ください。)は、中学一年生としては色々と出来ないことが多い。

未だ、繰り下がりの引き算ができない。コンビニの袋の口を縛ることができない。風船を自分だけで膨らませることができない。🎈

興味のないことは大切なことでも覚えておくことができない。癇癪を起こすと、自分を抑えることができない。

先日、彼が紙を細かく切って風船に入れて遊んでいたのを横目で見ていた。

テーブルの下に細かく刻まれた紙切れが結構落ちたままになっていた。ひとしきり彼が遊び終えたところを見計らって、

「これだけ、散らかしたのだから、自分で責任を持って片付けようか?」

と話したら、

「うん、わかった。箒はどこ?」とお利口さんな返事。^ - ^

「箒は無いから、あそこにある掃除機を使おうか。」

「えー!俺、掃除機使ったことないから無理!」

私は思わず、

「うそ!!」

と言ってしまった。

そして、「もしかして、音が怖くて使ったことないの?」

と聞いてみたら、

「そんなことないよー」

との返事。彼に聴覚過敏があることを感じたことはなかった。カラオケも喜んで🎤いて、結構な音量で歌う。

取り敢えず、スイッチを入れて吸わせるだけだからと簡単な説明をしてTK君に持たせてみた。

すると、それは楽しそうにあちこち吸わせ始めた。楽しそうなので、他の場所も掃除機をかけさせた。

そして、

「俺、小さい頃に一度だけ掃除機を触って、お母さんの大切なものを吸わせちゃって、それから触ったことないんだったー」

と思い出したことを話した。

彼の様な個性を持った子を育てるのは本当に大変なのだろう。お母さんの気持ちも、大変さも伝わってくる。

ただ、TK君の様な子どもは他の子ども以上に色々な体験を沢山させてあげたい。彼らの独特な感性はどの様な経験で芽吹いていくのか、わからない。

先日の花火も本当に喜んでいた。

付き合うのはなかなかしんどいこともあるが、気がついた周りの大人が丁寧に接していくことで随分変わっていくのではないだろうか。

明るくて社交的で可愛らしいTK君の良いところをもっと伸ばして欲しい。