ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

色々と体験することは大切。

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私達の施設児童館のヘビーユーザーのTI君(2018・2・20の記事をご参照下さい。)がお相撲のことで色々と悩んだ結果、ついにお相撲を辞めることを決意した。

彼はADHDアスペルガーがあって、自分の興味が向かない事に関してはすぐに忘れてしまう。が少しでもツボにはまってしまうととことん拘ってしまう。ただ、それも自分にとって楽しくないことだと決して長続きはしない。

施設にあるカラオケ🎤でも、他人が歌っている歌には殆ど興味を示さず、同じ歌を毎回歌っている。決して音痴ではなく、音をとるのは上手い方だ。

そんな彼が今回お相撲を辞めることを二週間以上悩み続けた。無論、私は彼の出した結論を尊重する思いでいた。

自分が辞めたらただでさえメンバーが少ない相撲部が続かなくなるのではないか?相撲の稽古て゛とても親切にしてくれたスタッフのP君が自分を嫌いになるのではないか?でも、いくらやっても、年下にも勝てない自分はゴミだから…続けていても意味がないのでは?

彼が一つのことをこれだけ気にかけて真剣になることはなかなかない。悩んでる本人はきついだろうが、これは貴重な体験だ!

彼は悩んだ挙句、児童館に来るのも躊躇うようになった。私は彼を待った。

先日はドア🚪を開けたら横に立っていた。が、一瞬顔を見せて逃げて行ってしまった。

今週は、もう私が我慢できず、P君に頼んで彼がフラフラしていそうな近くの公園などを見回って、連れてきてもらうよう頼んだ。

見つかった。P君は声掛けだけしてきた。

彼は自分の意思でやってきた。

来てからも、

「なんで、来させるの?児童館は自由でしょ。」などの憎まれ口を、叩きながらも懐かしむように館内を見回していた。

おまけに、今週は夜の部で『春の花火大会』があった。🎆

ナント、親御さんから言われていたのか、本人が火を怖がっていたからなのか、双子の弟君ははしゃいで火をつけた二本の花火を振り回したりするのに、TI君は花火をしたことが無いと言う。私と一緒に持とうと言っても逃げるばかり。私は辛抱強く、持つ方の先端を彼のために3cmほど空けて自分は火薬に近い方を持って、

「ここ、持ってごらん?全然熱くないから!」

と誘った。二、三回誘って、やっと恐る恐る花火を握った彼は

「へぇー熱くない…」

と、嬉しそうにし、その次は自分一人で持つと言った。そして、二度ほど自分で持った。もっとやりたいと彼が言い始めた時には、花火はもう残ってなかった。

ほらね!やってみると楽しいでしょ!!

家に閉じこもっていたり、公園で一人で遊ぶより、複数で共有する時間がTI君のような子ども達にとって貴重なものであることを実感する!