よーしっ!行け!
B学童の三男男子は、ここ一年以上SO君の天下である。彼は頭が良く、運動神経も抜群で、とても押しの強い、強引なところが目立つ性格である。外面が大変良く、大人受けもいい。
私は少し苦手だった。
最近、51というトランプゲームを三年生男子に教えたらあっという間に流行って皆んながやりだすようになった。
先日、私はおやつの後にSO君を含めた四人と51をした。
彼がストップをかけた。51だったが、私も51だったので、「私の勝ちだよ。」と言ったら、「同点の場合はストップをした方が勝ちだから。」と言い、強引に勝ちを取ろうとしたので、「それは違う、絶対に違うよ。」と言うと、「うちのお母さんもそう言ったから。」と言い返してきて、そして他の二人の子ども達もSO君のルールが正しいから、みんなそうしていると言った。
私は仕方がないので「じゃあ、今度までにどっちが正しいか調べてくるから。」
と保留にした。
調べたら、SO君の言うようなルールはなかったが…
今日のことである。
今までは、SO君の子分だった、面白くって、ちょっと聞かん坊でなかなかのイケメンでふざけるとやり過ぎるタイプのYU君がSO君に対して、何と反旗を翻したのである。
今日二人は理由は分からなかったが、少し揉めてはいた。睨み合っておやつの時に違うテーブルについた。私はYU君と同じデーブルについた。しばらくしてYU君が、
「お前なんか、海にいるメダカみたいな顔しているくせにっ!!」
とSO君に向かって言い放った!
するとすかさず、SO君が
「はあっ!!馬鹿じゃねえの!メダカは海にはいないしっ!!」
と言い返す。🤦🏻♀️
でも、おやつが終わりそのまま、SO君対YU君のどつきあいになだれ込んだ。
そして相手の肩をどつきあいながら、罵り合った。私は心の中で思いっきりYU君を応援した。
残念!!
スタッフが止めに入ってしまった。
でも、YU君を応援している様子の子ども達も何人かいた。長いこと続いたSO君の圧政が終わり、三年生男子のヒエラルキーが崩れるかもしれない予感…
少しワクワクする。^ - ^