ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

笑ってる!笑ってる!

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私達の児童館に遊びに来るMI君を最初に見た時、私はてっきり女の子だと思った。色白で少しポッチャリした体型で、肩まで伸びた茶色い髪を後ろで結び、こげ茶のフレームの眼鏡をかけていて、綺麗な水色のTシャツとグレーのパンツをはいていて、殆ど喋らない大人しい子だったからだ。

彼に初めて会った人は十人中九人が彼のことを女子と思うのではないだろうか?

彼を連れてきた件の双子の兄のTI君に

「○○さーん、何言っちゃってるの?MIは男に決まってんジャン!」

と言われるまで、名前まで中性的なMI君を私はMIちゃんと呼び続けてしまっていた。

私にちゃん付けで呼ばれ続けても、それを黙って受け入れていた?MI君は表情も乏しくて、口数もとても少ない。最初は緘黙を疑ったほどだ。

児童館に遊びに来ても、部屋の隅で一人でゲームをして過ごしていることが多くずっと気になっていた。

MI君と同じ小学校の子ども達に彼の普段の様子を聞いてみたら、どうも教室から一人で出てしまい保健室に行くことが多く、仲の良い同級生もいない様だ。

自宅は児童館をよく開いている集会所から近い様で、お母さんが迎えに来る。

年の離れた兄弟がいて、本人いわくお兄さんに虐められているという。

話し掛けても余り反応がなく、みんなでUNOなどをしてもその中に自分から入って来ることはなかった。

私達の名前もなかなか覚えてくれず、それでも児童館に通ってくるのは少しは居心地が良いのだろう。と思っていた。

最近になって、時々可愛らしい笑顔を、見せるようになってきた。

なので、今日は思い切ってトランプに誘ってみたら、珍しくのってきた。私も混ざり彼を入れて四人で結構盛り上がり、MI君はゲーム中に声を立てて笑うこともあった。30分も続いたころ、お母さんが迎えに来ていてドアからそっとこちらを覗いていた。私が挨拶をすると、

「あんまり、楽しそうだったから…」

と言っているお母さんの顔も嬉しそうだった。

恐らく、彼が友達とみんなで遊んでワイワイしている様子は最近はあまり見たことがないのではないかと容易に想像できた。

MI君がここに遊びに来る限りは彼にとって楽しい場所であり続けたいと思っている。