ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

負けてもいいじゃん!

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AB両学童の子ども達に言えることで、『負けることを避ける』子が余りにも多いということをこの頃よく感じる。

負けず嫌いというのとは、ちょっと違う。

そもそも、自分が負けそうな場面に身を置かないのだ。

 

鬼ごっこをしても、追いかけて捕まえられないのが嫌だからみんな鬼になりたがらない。足の速さで負けるということを認めることになるからだ。そして、鬼は一人なのでそれが目立つし、追っかけては諦めての繰り返しで、負けの連続だ。

だから、みんな

「先生、鬼やってー」と必ず言ってくる。👹

リレー選手に選ばれる様な子でさえ、むしろ余計に捕まえられないことはプライドが許さないからか、鬼になってくれない。

トランプのスピードやカルタ取りも負けがはっきりしているのでやらない。

将棋もそうだ。本来は、一対一でやるゲームなのだから、勝つ方だけが、楽しむのではいけない。ゲーム参加者の50%が楽しめないゲームはゲームじゃない。

負けても勝敗が決まるまでの駆け引きや試行錯誤の繰り返しを、双方が楽しめなくちゃあつまらない。

なのに、勝ちたくて将棋をする為に、自分より強い相手とは絶対にやらずに、自分が勝てる相手を選んで、対戦中

「かすいねぇ。」とか「ダサ〜い。」とか「しょぼい。」とか「ヘェ〜そんなことしちゃうんだー」などの言葉で、相手をディスり続けてしまう子が何人かいる。😤彼等にとって将棋は自分の絶対的な強さを確認し、それを相手に認めさせ続けられる自己満足の極みの遊びとなる。

『やるからには、勝たなきゃ』は分かるが、言葉のチョイスの浅ましさや上から目線の傲慢さには、目を瞑れない場面もしばしばある。

 この【負けたくない症候群】は何が原因なのだろう。自己肯定感の低さとか自尊感情の欠落とか、不安感情やアイデンティティの確立できうる場所の確保など、そういったものが根っこにあるのだろうか。人と競い合わずに手に入れられる安泰の正体を見破られる子ども達に育って欲しいと思うのだが…

子どもに将棋に負けた夜、寝てる最中に恐らく歯ぎしりをしてるだろう私は、時間が出来たら将棋教室にちょっと通ってみたいと本気で思っている。🤔