お母さんだけを責められないけれど
A学童の一年生女子のFKちゃんは小柄でおとなしく目立たない子である。
FKちゃんのお母さんは、フードコーディネーターである。
先日、FKちゃんがトイレ🚽に間に合わず結構な量の軟便をお漏らししてしまった。🤦🏻♀️
部屋に臭いがこもっていて、いつも明るく臭いオナラをしてしまうST君が昨日に引き続き、疑われてしまっていた。
さあ、みんなが外遊びに行こうという時、FKちゃんがこっそりお漏らしのことを施設長に伝えてきた。この日は大人は施設長と私しかいなかったので、全面的にお漏らし処理を私が任された。
彼女は恥ずかしくて長いこと言い出せなかったらしく内腿にも張り付いた便は少し乾き始めていてウェットタイプのお尻拭きでもなかなか拭ききれなかった。
私は処理をする場所が寒いトイレの中で、それが気掛かりで仕方がなかった。無駄に広いタイル貼りのトイレは冬場は掃除も上着を着ないときついくらいだ。
「お腹痛くなかった?」
「学校で痛かったけど、今は大丈夫。」
その言葉で少し安心。
私はとにかく手早く彼女のお尻周りを綺麗にして、着替えさせることに神経を集中させた。
その間も半分の好奇心と半分の心配で、外遊びに行かずに女子トイレを覗こうとする他の子ども達を追い払いつつ、何とか処理を終えて、彼女の汚れた下着とズボンを丸めて二重にしたビニール袋に入れて、FKちゃんの名誉のため、臭いが漏れないよう更にもう一枚の袋に入れてギュッと口を縛った。
ミッションコンプリートの後は一番仲の良いMMちゃんがずっと心配して待っていたので、内緒を条件に彼女にだけ本当のことを言い、そっとFKちゃんを外遊びに行かない少数のインドア派の中に戻した。
幸い、バレなかった。
後日お母さんから、クレームが。
何で、下着やズボンについた便を洗って返してくれなかったのかと。
残念ながら、洗う場所は学童の施設にはない。皆んなが手を洗ったりうがいをしたりする洗い場や、トイレの手洗い場で、衛生上便を洗うことはできないのだ。
後で聞いたところによると、FKちゃんは便秘をしていて緩下剤を飲まされていたとか。
お母さんのお仕事で何とかならないものかな。