やっぱり、それはお母さんがドンマイでしょ。
B学童の子ども達で夏休み中は、朝から夕方まで、1日ずっとこの施設で過ごす子達がいる。
親御さんが忙しく、お弁当を用意できない子については、親御さんは学童を通じ、業者さんに作ってもらう注文弁当を頼む選択肢がある。
ARちゃんは全てが小作りの三年女子。今時な感じのかわいこちゃんだ。服装もお洒落で、センスが良い。
先日、このARちゃんは、お母さんがお弁当の注文書を提出し忘れた為に、昼食時にお昼ご飯がなかった。
スタッフが一人彼女に付き添って近くのコンビニに特別にお昼ご飯を買いに行った。
夏休み中の人が足りていないことと、又、この暑い最中、正午に近い時間に子どもを連れて買いに行くことの大変さで、皆この状況に眉をひそめた。
この母親が迎えに来た時に再度、注文書を渡し、今週中に提出しないと来週も注文が出来ない旨を丁寧に説明した。
それは、先週の金曜日のことだったのだが、今週になっても、提出はなかった。
月曜日、何も知らないARちゃんは、
「私の注文弁当は?」
と普通に聞いてくる。
私は、
「ARちゃん、お母さんがまた注文書を出すのを忘れちゃったみたい。今日帰ったら忘れないように出すようによくお願いしてね。」
ARちゃんは、
「えー?お母さん出したって言ってたのに〜」
とよく状況が飲み込めていない返事。
また、スタッフが一人彼女に付き添って、コンビニへお弁当を買いに行った。
考えてみたらARちゃんも実に忘れ物が多い。水筒や水着など、結構、忘れ物の常習犯である。忘れたら、誰にどの様にどう迷惑がかかるのか余り考えない子である。
今回のお弁当の件から、彼女が学習すべきことは多い。彼女が将来母親になる希望があるならば、今回のことがよい学びの機会になることを祈る!