子ども達のことを優先してほしい。
B学童は大規模学童で、区の方針で全児童を受け入れてる。
おやつを食べない子ども達は無料で登録出来るので、どこまでも登録児童の数が増え続けている。
日によっては200人を超える児童が利用する。
こんな状況で子どもを十分に保育出来る訳がない。
親御さんからのクレームの数も増えていて、職員はその対応に追われる毎日。只でさえ、人手不足で常に職員の公募をかけているのに…
(-。-;
親御さんも多いので、当然クレームの種類も多い。
「うちの子に学童で宿題をさせて。」
「先生が怒るのが恐くて学童に行きたがらないので、もっと優しく接して。」
「先生が乱暴な子どもをきちんと叱らないとうちの子が言っている。うちの娘が暴力を振るわれないか心配だ。」
と挙げるとキリがない。
施設長も先日ボソッと
「もう、キャパオーバー」と漏らした。
🙊
正直、一杯一杯な状況。区の担当者はぶらっと視察に来て、一二時間くらい居て、(一二時間で何が分かるのか分からない。)大丈夫と判断して帰るらしい。
今、人数が多過ぎて大人に構ってもらえないのと、学童の職員か怖いという理由から、当所しても玄関から中に入ってこられない新一年生が二人いる。
他にも勝手に家に帰ったり、帰る道すがら迷子になって騒ぎになる子も、連日出現する。
いつ、私たち現場の職員はラクになるのだろうと思う。
その前に考えなくちゃいけないのは、そんな状況にいつまでこの子ども達をおいておくのか、
心配だ。
怒らないから、逃げないで〜〜
B学童のこと。TG君は体の大きな新一年生。
身長も体重も結構標準を上回っていそうな体型で運動は苦手だ。
人の話を聞くことが下手で、何かを伝えるのに、三回は繰り返して話し掛けないと伝わらないようなところがある。いつも、両手にあやとりの紐を引っ掛けて、
「先生、凄いでしょ。」
と言ってくる。が、あやとりは二度と同じものができないような、自我流のアシンメトリーな適当(他人からは恐らくそう見えるだろう。)なもので、
「凄いね。^ - ^」と応える自分の言葉とは裏腹にいつもこの子大丈夫かしらとは心配していた。
そのTG君が今日、B学童に帰ってこなかった!お母さんからは、学童をお休みする連絡が入っていない。同じクラスの子たちがみんな帰ってきても彼だけ登所しない。
そこで、私が学校及び彼の自宅付近を捜すことになった。
彼の自宅は学校🏫から結構近く、彼の家はすぐに見つかった。TG君は、鍵を持たされてないので、インターホンを鳴らしても誰も出てこない。家の付近をウロウロしていたら、下校の見守りの地域のおじさんがいたので、
黄色いカバーをランドセルに付けたちょっと体格のいい、一年生の男の子を見かけたかどうか尋ねたら、三人組の男の子があっちに行ったと言うので、その方向に向かった。
その時間帯はみんなの下校時間帯で顔見知りの子どもたちがゾロゾロ通り過ぎ、
「○○さん!何してんの?」
と学校敷地外で見かける私の姿が新鮮らしく、何人もの子ども達が物珍しそうに尋ねてくる。
私はその中でしっかりめの四年生女子五人組を捕まえて、
「ここいら辺で一年生がよく遊んでそうな公園知らない?」と聞いたら、
家の方向だから、案内してくれると言う。
私はもう少し暑くなったら、とびきりの怪談をお話しすることを条件に連れて行ってもらった。公園には、いなかった。
が、その帰り道、太っちょの一年生が向こうから歩いて来るのを発見!
「もしかして〜〜、TG君⁉︎」
私の視力で確認しきれない距離だったので、取り敢えず、大声で話しかけた。
すると、彼は踵を返して逃げ出した。ランドセルの重さと小太りの彼の体型のおかげで私は彼のランドセルをギリで掴むことが出来た!
そして、やっと私のミッションは無事コンプリートした。
子どもを探す最中の心配と不安と、逃げ出そうとするTG君を説得して学童に連れ帰るのにクタクタになった一日だった。
(-。-;
負けてもいいじゃん!
AB両学童の子ども達に言えることで、『負けることを避ける』子が余りにも多いということをこの頃よく感じる。
負けず嫌いというのとは、ちょっと違う。
そもそも、自分が負けそうな場面に身を置かないのだ。
鬼ごっこをしても、追いかけて捕まえられないのが嫌だからみんな鬼になりたがらない。足の速さで負けるということを認めることになるからだ。そして、鬼は一人なのでそれが目立つし、追っかけては諦めての繰り返しで、負けの連続だ。
だから、みんな
「先生、鬼やってー」と必ず言ってくる。👹
リレー選手に選ばれる様な子でさえ、むしろ余計に捕まえられないことはプライドが許さないからか、鬼になってくれない。
トランプのスピードやカルタ取りも負けがはっきりしているのでやらない。
将棋もそうだ。本来は、一対一でやるゲームなのだから、勝つ方だけが、楽しむのではいけない。ゲーム参加者の50%が楽しめないゲームはゲームじゃない。
負けても勝敗が決まるまでの駆け引きや試行錯誤の繰り返しを、双方が楽しめなくちゃあつまらない。
なのに、勝ちたくて将棋をする為に、自分より強い相手とは絶対にやらずに、自分が勝てる相手を選んで、対戦中
「かすいねぇ。」とか「ダサ〜い。」とか「しょぼい。」とか「ヘェ〜そんなことしちゃうんだー」などの言葉で、相手をディスり続けてしまう子が何人かいる。😤彼等にとって将棋は自分の絶対的な強さを確認し、それを相手に認めさせ続けられる自己満足の極みの遊びとなる。
『やるからには、勝たなきゃ』は分かるが、言葉のチョイスの浅ましさや上から目線の傲慢さには、目を瞑れない場面もしばしばある。
この【負けたくない症候群】は何が原因なのだろう。自己肯定感の低さとか自尊感情の欠落とか、不安感情やアイデンティティの確立できうる場所の確保など、そういったものが根っこにあるのだろうか。人と競い合わずに手に入れられる安泰の正体を見破られる子ども達に育って欲しいと思うのだが…
子どもに将棋に負けた夜、寝てる最中に恐らく歯ぎしりをしてるだろう私は、時間が出来たら将棋教室にちょっと通ってみたいと本気で思っている。🤔
こんな過ごし方が子どもにはいいよねぇ。
先日、私達が開いている日曜児童館に遊びに来た、四年生男子の3バカトリオ。
暑い日だったので、彼らは近くの公園で水風船を使って遊んだ。
予め、着替えが無くて濡れても、こちらはタオルなどの用意もないから、全てあなた達の自己責任になるのだから、そこをようく考えて遊びなさいと言っておいた。
にもかかわらず、案の定、この3バカトリオは靴も靴下も脱いで、砂の上を走り回り、互いに水でパンパンに膨れ上がった水風船をぶつけ合い、結果、本人達が気付けば、全身びしょ濡れだった。( ゚д゚)
彼らの家までは結構な距離で、一度家に帰り体を拭いてくるわけにもいかず、ちょっと困った。
が、結構気温は高く、児童館として借りている集会所までの間に多少は乾くだろうと考えた。
私は事前に注意したのになぁと思いながらも、一時間近く、そりゃあもう、大声をあげながら楽しそうにはしゃぐ彼等の遊びを止める気には全くなれなかった。これが、ドロドロの靴下やTシャツを洗わなければならない、また風邪をひくのではと心配になる親御さんの立場になれば、我慢できなくなって途中でストップをかけただろうが…
でも、こうやって遊びこむことの大切さを躊躇なく優先させたいと思って、
あえて私はそこは見守るだけにした。
帰り道、電車を下に見る大きな陸橋の上、コンクリートも結構暑さで熱を帯びており、風もそこそこ吹いて気持ちいい。彼等はパンツ一丁になってコンクリートの上に自分たちの着ていたものを並べたり、陸橋の手摺に上手に干した。
そこで、家族のことや、学校のことを色々話した。どうでもいい様な、でも恐らく貴重な気持ちの良い時間が15分くらいだろうか過ぎたころ、着られる程度には服は乾いていた。
彼等は元どおりに服を着て、集会所に向かった。
撞木反りを決めた!
A学童を今年三月に卒所したKT君は、今年も地域の大きな相撲大会に出場する。
(2016・05・29と8・31の記事を参照ください。)
最近は、私達が始めた日曜児童館でちょくちょく練習している。
相変わらず、親方も熱い。KT君ははたから見ていても、どんどん強くなっていく。
お父さんも必ずKT君について来て、練習を熱心に見ていく。
聞けば、お父さんはそれ程お相撲が好きだったわけではなく、息子の興味に引っ張られて、相撲に関して、かなり色々勉強したらしい。
今では、尋ねると力士の名前も技の種類も何でも答えてくださる熱心な相撲ファンになっている。
一人息子と好きなものを共有できるというのは素晴らしいことだ。以前にも増して距離が縮まったように感じるこの親子の様子は、例えばKT君の大好きな宇良の話をしていて盛り上がっている時などば、本当に微笑ましい。
KT君は、相手の動きを察して臨機応変に動けるタイプではないが、一度教え込まれると、とことんやり抜いて、自分のものにしてしまう。
今日も、ナント体格で勝る相手からカウンターをとるとでもいうべき、「撞木反り」という超大技を決めた!!
今日の練習中に、三度決めた!
彼は取り組みの練習で中学生二人とも対戦したが、小柄だが、鋼の様にしなやかで頑丈な体躯を生かし、楽勝した!
五月の中旬に控えた大会がすごく楽しみになった。
こういうパターンはあるよね。
A学童の新一年生の親御さんが、本日朝一番に小学校と学童に電話をしてきた。クレームだった。
内容は、学童のコース別の集団下校の帰り道に自分の息子だけが一人外されて、「一人ぼっちで帰るのが嫌だから、もう学校に行きたくない。」と言っているというものだった。
突然、小学校の男の先生方二人が学童にやって来て、当人と他3名を名指しして連れて行ったものだから、私は何事かとハラハラした。
職員に聞いたら、朝一番にお母さんから電話がきて、帰り道で仲間はずれにされているようだという電話が朝にかかってきたとのことだった。
でも、当人のRK君は結構自己主張が強すぎるくらいの子なので、私は何だか親御さんの訴えがピンとこない感じがした。
小学校の先生から解放されて帰って来た4名に学童の職員がよくよく話を聞いたら、
RK君が勝手に違う道を通ろうとしたり、ふざけて皆んなと違う側を歩いたりするので、他3名が注意をした。それでも、言うことをきかないので、皆んなは指定されたコースを普通に歩いて帰っているだけだということらしい。
私はこの話を聞いて、やっぱりと思った。RK君と一緒のコースの3名は、今までも違う道を帰るなどといった間違いを起こしたことがないし、凡そ一年生を置き去りにしたり仲間はずれにするタイプではない子ども達なのだ。
出た。
親御さんが自分の子どもの言い分のみを間に受けて、クレームをつけてくるパターンだ。
きっと自分のお子さんの初めての小学校そして学童保育のスタート。お母さんもさぞかし不安で一杯だろう。それは分かる。けれども、自分の子どもが話を一切盛らないで、起きた事実だけを俯瞰して話せる、そんな成熟したキャラかどうかくらいは分かるだろう。三割ぐらい間引きして考えられないだろうか。
責めて、クレームではなくて、自分の不甲斐なさも含めての心配事の相談ということで、問題を大きくしないように学童だけに相談するなど出来ないだろうか?
私は息子を育てたことがないので、その可愛さは分からないが、子どもにとって後々プラスに働くかどうかを忖度して行動を起こすくらいのことを期待するのはいけないのかな?と思ってしまった。
困ったなぁ。
A学童の一年生のSY君は背か高く、細身で柔和な顔立ちの色白な男子だ。
この子はなかなか厄介である。いつもニコニコしながら大きな声を立てることはないが、とにかく自分の主張を押し通そうとする。
私と遊びたいと思うと、とことん自分と遊ぶまで、邪魔をしてくる。
将棋をしていると、将棋盤の駒をイタズラして隠したり、置いてある場所を変えたり、幾度注意しても言うことをきかない。
剣玉をしていると、わたしの剣玉を横から手を出してつついてくる。
紙芝居を読んでいると、紙芝居の前に立ちふさがる。
あやとりをしていると自分の手をあやとりの紐の中に突っ込んでくる。
私が彼の言うことを聞いて、アイロンビーズで作ったゲーム機的なものを仕上げたあとも、まるでストーカーの様についてきて、邪魔をする。
何度、人の遊びを邪魔してはいけないと注意してもやめないので、困ってしまっている。
彼はひたすら幼いのだ。人にとって、遊ぶ相手で一番ハードルが高いのが同級生という。次に年下。最後が年上。ここの空間では彼の年下は存在しないので、同級生じゃないとみんな年上だが、いかんせん二年生はついさっきまで一年生だったので、まだまだ幼くて、自分のことで精一杯。三年生もクラス替えや担任替えでまだ不安定で、なかなか年下の面倒を見るまでの余裕がない。必然、同級生と遊べない子は大人と遊びたがる。仕方がない。けれども限度がある。十人を超す新一年生が次々と○○さん遊ぼうと言ってくる中で、彼だけに時間を割くわけにはいかない。それに遊びの邪魔をするやつという不名誉なレッテルが彼に貼られようとしていることも心配だ。
そのことをわかってもらうべく、先日彼の両手を握りしめて、今日これ以上私の遊びの邪魔をしたら、私はあなたと一日中口をききません。
と伝えたら、うんと黙ってうなずいたので、SY君から離れて違う子達とおはじきをしていたら、案の定私の膝にまたがってきて邪魔をしてきたので、彼を無理矢理膝から下ろして、彼を一日ずっと無視し続けた。
彼には多少こたえたようなので、今日も邪魔しようとしてきた時に、
「今日も一日、SY君とお話しできなくなりますが、いいですか?」
と言った。すると、ちょっと考えて彼はやめた。
当面、この繰り返しになるのか…
一年生って、毎年こんなだったかしら?
他にも個性豊かな(特に男子)子どもが揃っていて、A学童もてんてこ舞いである。
大規模学童のB学童は言うまでもない。
(−_−;)