ハルナおばさんの子守りEYE

パートの関係で子供と接触することが多いので、最近の子供達についてあれこれ感じていることを書きたいな〜と。

引き続き応援してるよ!

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 A学童のMO君は、三月生まれの一年生。まだ身長もとても低く三頭身で、ほっぺムチムチの顔貌は全体的には赤ちゃんの様だが、太い眉と五分刈りの真っ黒な髪と独特なしゃがれ声での相槌や笑い声などはおっさんそのもので、それが又絶妙に愛らしく、側に来られると誰でも子どもすら(三年のお兄さん、お姉さんに可愛がられている)ギュッとしたくなるそれはそれは可愛らしい子だ。(2016・11・6の記事をご参照下さい。)

さんすうの宿題の時に、相変わらず上手に指を使っている。

先日は、金曜日で帰りの荷物が多過ぎて、重たくて持ちにくくて、教室の前でストライキを起こし、学童まで担任の先生に送られてきた。

先月入ってきたばかりの、塾の先生になることが決まっている臨時職員の若い男性が、KO君の宿題を見て、字は汚くテキトーに書くし、消しゴムも上手に使えないので使わないかわりに、間違った場合は古い解答の上に数字を重ねて書くし、書き順なんかも滅茶苦茶で、それらが我慢出来なかったらしく、注意したら、折角やりかけた宿題を放棄してしまったそうだ。でも、まだ若いその職員は、KO君の宿題に関わっては同じ失敗を繰り返している。

そう!入学した当初は宿題をするために机の前に座ることすら出来なかったKO君には、宿題を誰からも急かされずに自らやろうとする、やっているということ自体が、物凄い進歩なのである!

子ども一人一人で、色々なことに対する発達の度合いや速度が全然違う。私はその子その子のペースで成長していくので良いと思う。焦ることはない。何か特別な才能があってそれを特化するために周囲が一生懸命になるのは、本人が望んでいる限りにおいては良いと思うが、何でも皆んなと同じようにと望むのは本人にとっては迷惑以外の何物でもない。それは、分かっている。

ただ、ついお節介を焼いてしまって、本人に良かれと思って、させようさせようとしてしまう大人は多い。そして、私ももれなくそうである。そんな自分を屢々反省する。

子ども達の毎日は、基本楽しくなくてはいけない。何にしてもそれが一番だと思う。^ - ^

自戒をこめて。

本格的な将棋ブームがやってきた

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何が原因なのかよく分からないが、AB両学童の、特に二年生男子の中で今までになく、将棋が大変流行ってきている。

私はとても面白い、尚且つよくできたゲームとして将棋がとても好きだ。

誰かに教えて貰った訳でなく、この仕事を始めてからオセロやけん玉と同じレベルで学童のおばちゃんらしいアプローチの仕方で子ども達と楽しんでいるうちに自然に覚えた程度なので、所詮、私の腕前の程はたかが知れている。😛

でも、最近の二年男子は半分本気で取り組んでいる子がぼちぼち出てきており、初段のお父さんさんから習ったり、どこかの将棋教室に通い始めたり、日夜将棋の本を読みふけり、詰み将棋に明け暮れたりetc.と、ゲームとしてのんびり楽しみたいコチとらとはやる気にだいぶ差が出てきた。

AB両学童で、私は勝率が5割になってきている。😧

二年生に、

「○○さん、弱っ!!」

と言われるのが悔しくて、将棋のアプリをダウンロードして『詰み将棋の実践編』などを少しやり始めたが、若い?(幼い?)脳の吸収力には追いついていかないで四苦八苦している…😅

こんな最中にB学童のおませな二年男子のTM君から提案が…

 

「○○さんの名前でさ、B学童の中に将棋クラブを作ってくんない⁉︎」

 

B学童では、学童だよりに載せるべく、親御さん向け(?)のサービスの一環として毎月、バスケットボールクラブやサッカークラブ、工作クラブと銘打った校庭の一部を使ったり、施設内の狭いスペースを使った極めて小規模な催し物を行なっている。担当する大人も施設長からの割り当てでこなしている。

子どもからの発案なんて初めてだ!!

私は《自主》というキラキラした言葉をTM君の台詞と顔付きから連想して、飛び上りたくなった。😃

早速、来週施設長に提案する。

それより、もっと将棋が強くなりたい!

洗い物の食器より、将棋を選択してしまいがちな日常を反省しつつ、子ども達とマジに将棋を楽しんでいることの幸せを噛み締めている。😄

 

 

 

お母さんだけを責められないけれど

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A学童の一年生女子のFKちゃんは小柄でおとなしく目立たない子である。

FKちゃんのお母さんは、フードコーディネーターである。

先日、FKちゃんがトイレ🚽に間に合わず結構な量の軟便をお漏らししてしまった。🤦🏻‍♀️

部屋に臭いがこもっていて、いつも明るく臭いオナラをしてしまうST君が昨日に引き続き、疑われてしまっていた。

さあ、みんなが外遊びに行こうという時、FKちゃんがこっそりお漏らしのことを施設長に伝えてきた。この日は大人は施設長と私しかいなかったので、全面的にお漏らし処理を私が任された。

彼女は恥ずかしくて長いこと言い出せなかったらしく内腿にも張り付いた便は少し乾き始めていてウェットタイプのお尻拭きでもなかなか拭ききれなかった。

私は処理をする場所が寒いトイレの中で、それが気掛かりで仕方がなかった。無駄に広いタイル貼りのトイレは冬場は掃除も上着を着ないときついくらいだ。

「お腹痛くなかった?」

「学校で痛かったけど、今は大丈夫。」

その言葉で少し安心。

私はとにかく手早く彼女のお尻周りを綺麗にして、着替えさせることに神経を集中させた。

その間も半分の好奇心と半分の心配で、外遊びに行かずに女子トイレを覗こうとする他の子ども達を追い払いつつ、何とか処理を終えて、彼女の汚れた下着とズボンを丸めて二重にしたビニール袋に入れて、FKちゃんの名誉のため、臭いが漏れないよう更にもう一枚の袋に入れてギュッと口を縛った。

ミッションコンプリートの後は一番仲の良いMMちゃんがずっと心配して待っていたので、内緒を条件に彼女にだけ本当のことを言い、そっとFKちゃんを外遊びに行かない少数のインドア派の中に戻した。

幸い、バレなかった。

後日お母さんから、クレームが。

何で、下着やズボンについた便を洗って返してくれなかったのかと。

残念ながら、洗う場所は学童の施設にはない。皆んなが手を洗ったりうがいをしたりする洗い場や、トイレの手洗い場で、衛生上便を洗うことはできないのだ。

後で聞いたところによると、FKちゃんは便秘をしていて緩下剤を飲まされていたとか。

お母さんのお仕事で何とかならないものかな。

社員さんに提起してみた。

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本日、子ども達が登所する前にする午後一のミーティングに手を挙げた。

 

あがり症で血圧高めの私は緊張で、出勤前から少しドキドキしていた。施設の部屋でも足の裏の床を踏んでいる感覚が怪しくなり、妙に心細い気分になった。

 

今日はミーティングに施設長がいない。余り意味がないかもしれない。でも、他の社員は全員揃っている。やはり、今日言っちゃおう。

ということで、ムキにならないよう、穏やかに、にこやかに^_^を自分に幾度も言い聞かせ、ミーティングが終わりかけた時、連絡事項の確認を終えたあとに、そっと手を挙げたのだ。

 

「あのう、実は、学習タイムの持ち方について、少し皆さんのご意見を伺いたいのですが…

そもそも、水を打ったように静かにしていなければならない理由がどうも分からなくて…

皆さん普通に『静かにして!』と注意してますが、子ども達は五時間、六時間と学校でさんざん静かにすることを強要されて疲れて帰って来てます。ここが、親御さんになり代わって、お子さんをお預かりする場所であるならば、彼等にもっとくつろげる時間を提供すべきなのではないですか?」

に続けて、

「他にも、勉強をスタッフが教えてはいけないというのも、どうかと思っています。家にいて大人がいればそれなりに答えることが普通だし、学校の解き方と違うからという理由ならば、それはほんの一部の算数の問題であり、家の人だって学校の先生と同じには教えられないことが多いんだから、そこまで厳密にしなくてもいいんじゃないでしょうか?」

と問題提起してみた。(他にも色々と話したが、大まかなところはこんな感じだった。)

それに対し、比較的性格の大らかな一人の社員さんは、

「私もそこまで静かに過ごさせようとは思ってはいません。勉強に関係のある話ならば良いと思っています。」と答えてくれた。

他の人は黙っていた。

 

私は、

「今、ここでルールを決めるなどのつもりはないです。今度、皆んなでこういうことでキチンと話し合いが出来たらいいなと思います。」

としめた。

スタッフの心の中に一石を投じられた様な手応えを少し感じた。

 

今日の学習タイムはそこそこ穏やかで、「静かにして下さい!」の声が飛び交うことはなく、いつものごとくHちゃんが帰って来た時も、Hちゃんは見守られるだけで、干渉されることなく、グタグタしながらも自分のペースでロッカーまで辿り着くことが出来た!✌🏻

 

私は少しずつでもいいから、変えられたらいいなと考えているし、それをやり続けるつもりだ。

 

やめて〜

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B学童のHちゃんは二年生の女の子で、発達障害があるとの診断を入学前に受け、現在も投薬治療を続けている。

彼女はとにかく声が大きく、おおらかでのんびり屋さんで、大きな目がとても愛らしい子だ。薬の副作用なのか、いつも眠たそうにしている。

好きなものはとことん好きで、嫌なものはとことん嫌い。少し口が悪いので、大人には誤解を受けやすい。

私はHちゃんが大好きだ。出来ることなら、一日中Hちゃんとレゴやお絵描きで遊んでいたい。

昨日、Hちゃんが学校から施設に帰って来たとき、五時間授業だった一年生がすでに学習タイムを始めていた。例によって学習タイムは静かでなければならないという方針のもと、室内は結構な静寂を保っていた。

そこへ、呑気に帰って来たHちゃんが、

「ただいま〜   あー   ちよーめんどくせ〜〜」と重たい荷物を床に投げ捨てながら、大声で文句を言いつつ、靴を下駄箱に投げ入れようとしていた。

タイミングが悪く、一番ルールが好きな女性の職員がいち早く彼女のところに駆けつけ、😤

「Hちゃん!やりなおし!何で一年生がこんなに静かに勉強しているのに、大きな声で話すの!!!」

と、ドアの外に押し出そうとした。😨

Hちゃんは、少し抵抗を試みたようだが、(私は丁度遠くて余り見えない位置にいた。)その後も十分以上お説教をされることになった。

その後、私がビクッとするほど大きな声でギャーギャー泣きわめくHちゃんの声が室内に響き渡った。😭

私は持ち場を離れられない状態(KG君の担当)だったので、ギャーギャーギャーギャー赤ちゃんの様に泣くHちゃんのためにそばに行くことができなかった。

当然のことながら、Hちゃんが泣けば泣くほど職員も、もう三年生になるのにだとか、いい加減状況を理解しろだとか、今彼女に言ったって、絶対入らない注意をまくしたてていた。

私は辛くなった。学習タイム終了後にすぐにHちゃんのところに行き、黙って背中をさすってやることしかできなかった。

もう少し、子どもの目線で物を考えられないか?こんな子に怒鳴りまくって一つでも、プラスになることがあるのか?周りで聴いてる子ども達への配慮は?

そもそも、散々五時間も六時間も勉強して疲れて帰ってくる彼らにシーンとした学習タイムなんて必要あるのか?

今度、スタッフ同士で話し合ってみたいと思った。そして、それを実行するつもりである。

 

 

 

 

こんなこともあるよ。長い人生だからさ。

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お相撲が強いA学童のKT君が、先日ついに全国レベルの相撲大会に出場した。

会場も大きく、参加選手も小学生から中学生まで、1500名を超える大きな大会だ。

 

当日までKT君は凄く普通で、いつも通り楽しそうに遊び、宿題を面倒臭さがり、ランドセルの中はメチャクチャなままで、よくケタケタと笑い、将棋にちょっかいを出してきたりしていた。

 

当日も応援でついていった私ともよくふざけて、相変わらずここにきても緊張しないKT君のメンタルを羨ましいとさえ思った。

 

開会式もまわし一つで少し寒そうだったが、周囲が相撲クラブや相撲部屋チームで群れてガヤガヤしてる中、個人で出場しているにも関わらず平然としていた。

彼には本当に赤い血が流れているのかを疑ってしまったくらいだ。

 

いよいよ三年生の部が始まる。親方(KT君の相撲のトレーニングを担当した学童スタッフ)と連れ立って指定された土俵に向かっていった。客席からしか見ることが出来ず、もどかしい思いをしながらも見えないメガネで30m先を凝視していたら、どうもソワソワしている風で様子がいつもと違っていた。

 

いよいよ本番!

「ハッケヨイ!」

の声と立ち会いからの一歩。その途端、

相手がポンとKT君の胸を突いた。それで、KT君はそのままバランスを失い、ぺたんと尻餅をついた。

こんなダサい負け方をしたKT君を見たことはなかった…

 

後で親方から聞いたところによると、試合の直前に緊張感が強すぎて、会場の雰囲気に完全に呑まれてしまい、トイレでずっとえづいていたのだという。 

試合のあと、土俵の脇でずっと親方と何を話していたのだろう。なかなか戻ってこなかった。

KT君、まだ小学三年生の小さな君が抱えていた不安や緊張感に全然気付かなくてごめん。能天気な○○さんでした。

 

この経験でKT君は何を得たのか。

 

でも、その日のうちにまだ、相撲を続けると言ったKT君の根性に驚かされた。

 

 

 

 

 

 

私はまだまだ修行が足りないねぇ。

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B学童で先日行われた将棋大会がキッカケとなり、将棋が又ブームとなっている。

特に、一二年の間でとても流行している。

先日、二年生の中でも将棋が好きで、弁も立つ些か生意気なMA君と対戦した。

私が負けた。

途中、

「○○さん、案外雑魚だなぁ」

とか

「何、やっちゃってるのー」「○○さん、もっと本気出せばー」

などと、屈辱的な言葉のシャワーを浴びせられ続け、少しキレた私は

「勝ったMA君が片付けてよね!」

と、不機嫌な顔をして言い放ってしまった。

 

その日のオヤツ(捕食)のあと、MA君と三年生の二人組が将棋を始めた。一対二の対戦だ。

二人が普段過ごす別棟ではそれ程将棋は流行っていない。

そして、二人ともなかなか賢いがなかなかやんちゃで、外遊びにも積極的だ。

私は興味津々で、この対戦を見守った。

例によって、二年生のMA君は三年生二人をディスりながら、煽りながら、勝負を自分の有利な展開に持って行く。三年生二人も必死だ。無言のまま、相対している。

二人のうち、一人が時間が来て先に帰った。

残った三年生の二人組の片割れのKA君は、無言で頑張り続ける。

MA君は、口の片方を持ち上げ、上から目線でニヤついている。

KA君は、もうすでにあと幾手かで、詰まれてしまいそうだ。

その時、私は悔しそうに俯いて頰を赤らめているKA君の物凄く悔しそうな目に気付いた。目の淵が赤らんでいる。悔しいに決まってる。でも、表情は決して崩さない。

KA君はひたすらに沈黙を守り、静かに自分の『王』が捕獲されるのを頑張って先延ばしにしようと考えている。

MA君は、あの時こうしておきゃぁ良かったのにね。などと偉そうにのたまっている。

 

でもKA君は静かにその勝負を終わらせた。最後まで大人で、とても立派だった。彼の我慢強さに驚かされた。以前も今も結構、理屈っぽくて大人をやり込めるタイプだったKA君のそんな一面を見ることが出来て嬉しかった。気持ちが温かくなった。

 

こうやって、大人の気づかない所で子どもはどんどん成長している。素敵だ。